禁酒をつづける2020/05/01 23:00:00

このところ、酒を飲んでいない。それもほぼ3カ月間である。これだけの期間飲まなかったのは大人になってから初めてのような気がする。なぜこれだけの期間飲んでいないかというと、一言でいえば、酒を飲む気分ではないということになる。じつは、2月の半ばごろに飲むのではないかという場面があったが、そのとき集まった人たちは飲もうという意思を示さずに帰って行ったので私もその流れにのった。3月の半ば頃に知人と会ったとき、飲もうと言い出せずに帰ってしまったのだった。そして今日は、オンライン飲み会というのが企画されていたのだが、参加しようかどうしようか悩んで、結局不参加とした。繰り返すが、飲むような気分ではないのだ。その気分は、半ば社会情勢によるものであり、半ばは自分の気分の問題だと自分の中では分析している。

弦楽四重奏曲の始祖を探る2020/05/02 19:44:04

弦楽四重奏曲を最初に作ったのはだれか、ということに関して、インターネットで調べる限りはアレッサンドロ・スカルラッティということになっている。ところが、スカルラッティのどの作品が弦楽四重奏曲なのか、よくわからない。少なくとも、IMSLP で見る限り、どれが弦楽四重奏曲なのか、さっぱりわからない。まあいい。あとで調べよう。

酒を飲む2020/05/03 19:13:27

実は5月2日、酒を飲んでしまった。というのも、5/2 は昼寝をしてしまったからだ。昼寝をしたのはおよそ3か月ぶりである。なんとなく眠くなって横になったら、いつのまにか午後4時になっていた。これだけ昼間に眠っていると、夜になって眠れなくなるのではないか、と気になり、よく眠れるようにとビールもどきを飲んでしまったのである。ちょうど3か月ぶりである。3か月酒を断っていたせいか、350 ml のビールもどきでもかなり酔ったような気がした。

エレミアの哀歌を思い出す2020/05/04 11:09:45

エレミアの哀歌(10小節目第1拍裏の減8度)
昔いた合唱団で、どんな曲を歌ったのかを思い出してみることにした。最初は、イギリスの作曲家、タリスの「エレミアの哀歌」である。合唱譜面は abcjs ではあまりに煩雑なので当面画像形式で掲載する。

私がこれを最初にうたったのは20年以上前だろうか。心をわしづかみにされたのは、下記譜面(実は2分の2拍子)の10小節め第1拍裏、アルトの(ナチュラル)Gとベース1のG# が8度で衝突するところだった。楽譜の間違いではないかと思ったが、やはりこうでないといけないのだ。この驚きが冷めやらぬ間にレコード屋にいってタリス・スコラーズが歌っているこの曲を聞いたら、やはり衝突しているのである。この衝撃は何度聞いても心を奪われる。いま流行りのことばで言ったら「エモい」ということなのだろうか。私は他にも合唱曲を歌ってきたが、この一か所は今でも忘れられない。

モンテヴェルディのマドリガル Io mi son giovinetta を思い出す2020/05/05 16:54:53

私が歌った合唱曲をいくつか思い出してみた。今度はモンテヴェルディのマドリガルから、"Io mi son giovinetta" (私は若い女)の楽譜の一部を上に示した。ここに来るまでに若い女と若い男の会話があってこの最後にたどりつく。若い女は「あなたのための春などない」と言って終わる。 こんなにも primavera という明るい単語が暗く乾いて響く曲はないのではないだろうか。

モンテヴェルディのマドリガル Ohime se tanto amateを思い出す2020/05/06 18:00:31

きのうはモンテヴェルディのマドリガルのマドリガルを紹介した。今度はアレッサンドロ・スカルラッティのマドリガルを紹介しようと思ったが楽譜が手元になく、imslp にもなかった。ということでもう一曲モンテヴェルディのマドリガル Ohimè se tanto amate を紹介する。うたっている当時も、意味は愛と死に関する内容だというところまでしか理解できず、その結果気持ちが「負い目ー」というように感じていた。モンテヴェルディのマドリガルをまた歌いたい気持ちになってきた。

モンテヴェルディのマドリガル Si ch'io vorrei morire を思い出す2020/05/07 23:00:00

なかなかアレッサンドロ・スカルラッティの楽譜が見つからない。そこで今度もモンテヴェルディのマドリガルである。Si ch'io vorrei morire の冒頭を掲げた。イタリア語で「そう、私は死にたい」という、物騒な詞である。5声でどうどうと歌い上げてからだんだん音が低くなって、恋の苦しみを切々と訴える曲で、私は当然共感できないが、歌だったらどんな虚構でも表現できる。

デュリュフレのレクイエムを思い出す2020/05/08 18:51:57

デュリュフレのレクイエムを思い出した。最初だけ掲げた。本当はテノールも同じように歌っているし、伴奏のオルガンもあるのだけれど、そこは省いた。フォーレのレクイエムであの世へ行きたいと思う人は多いだろうが、デュリュフレのレクイエムもいいと思う。ただ、私はまだ、あの世へはどんな曲でも行きたくない。 Sheet Music for "Requiem"RequiemI. IntroïtM. DurufléAndante moderato= 60Re- qui-emae-  ter-   nam_ 

ウェルナーの教則本で不整合を見つける2020/05/09 18:53:10

ウェルナーの教則本で不整合を見つけた。No.13 という練習曲は第2ポジションの練習である。ニ長調と変ニ長調の2種類あるが、どちらも同じ曲である。ところが、1か所だけフレージングが異なる箇所がある。ニ長調のほうは普通だが、変ニ長調のほうは妙なところで細かく弓を返している。おそらく変ニ長調のほうがおかしいはずなのだが、なんでこんなことになっているのだろうか。

ウェルナーの教則本の誤植を見つける2020/05/10 18:39:10

前回はウェルナー教則本のオリジナルでの不整合を紹介したが、今回は日本語版の誤植を紹介する。
正しくは d であるべきところ、誤って cis になっているという、ただそれだけの誤植である。実はこの記載には気づいていたが、誤植だとは思っていなかった。ダウンとアップで同じ音型であるのが当然、と考えれば誤植には気が付くのだが、私はあえて同じ音型でないように作っておくことで、正しい指使いを弾くことを意識させているのだと思い込んでいた。改めてウェルナーの原本(といっても imslp のだけれど)を見て、日本語版を作った出版社が誤っていたのだとわかった。