生活習慣病という名前を考える ― 2025/05/05 22:29:46
いつだったか、「生活習慣病」という名称を変えるべきだ、という提言があったことを思い出した。そのとき気になったのは、「生活習慣病」という名前も、昔「成人病」という名前が名称変更されたものだった。成人病が生活習慣病になったのは、かならずしも「成人病」とされる病気は成人だけがなるものではない、というのが理由であったと聞いている。
ではなぜ「生活習慣病」という名称をまた変えようとする動きがあるのだろうか。あるインターネット上の記事で見てみると次のような主張である:生活習慣病の患者のなかには、不摂生など全くないのに、体質などの要因で生活習慣病になってしまう人がいる、という事実を考慮しなければならないからだという。悪しき生活習慣がないのに「生活習慣病」と診断されてしまうと、その患者は自分をコントロールできないダメな人間とみなされてしまい、差別を受けることになる。だから変えないといけない。
では「生活習慣病」に代わる新しい名前は何がいいのだろうか。頭の体操になるだろうと思ってしばらく考えてみたが、結局私には思いつかなかった。
病名が変更されることは過去にあった。精神分裂病が統合失調症に、痴呆症が認知症になった例がある。そして、生活習慣病の一部とされる糖尿病には、具体的な名称変更の動きがある。糖尿病の代わりに「ダイアベティス」を用いる案が数年前に発表されていたことを知った。こちらの名前を変える理由は、必ずしもダイアベティスの症状は尿に糖が出るものとは限らないこと、尿という排泄物に患者が不快感を覚えることなどがあるという。そうなのか。これは、漢字で造語すると意味がとりやすいことが仇になったのかもしれない。
花粉症と付きあう ― 2025/03/23 22:49:53
この季節は、花粉症に悩んでいる方々が多いと思う。私は診断こそ受けたことはないが、たぶん軽度の花粉症だと思う。鼻水が止まらなかったり、目がかゆかったりするからだ。軽度と思っている理由は、特に医者に行かなくても薬を飲まなくても1か月か2か月程度我慢すればなんとかやり過ごせるからだ。
そうはいっても、本当にひどい時期というのは昔あって、そのときは医者にはかからなかったが市販薬を買ってきて服用していた。その市販薬の効能があったのかどうか、あまり覚えていないが、きっと飲んでいただけのことはあったのだろう。それであれば、今年も花粉症対策の薬を飲めばいいではないかと思う人がいるかもしれない。しかし、私は花粉症の薬は飲まない。理由は単純で、薬に金を使うのはもったいないからだ。
だんだん歳を取ってくるといろいろな反応が鈍くなるという。だから、特に治療をしなくても、加齢を待つだけで花粉症もだんだん軽減していくのではないかと私は思い込んでいる。
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