マルティヌー:ピアノ音楽第3集2008/11/15 07:58

Naxos から出ているピアノ音楽全集の第3集である。
・幻想曲とトッカータ(H.281)
・ピアノソナタ(H.350)
・練習曲とポルカ第1集(H.308/1)
・練習曲とポルカ第2集(H.308/2)
・練習曲とポルカ第3集(H.308/3)
・3つのチェコ舞曲(H.154)

からなる。
幻想曲とトッカータは、どちらも厚みのある曲だ。幻想曲には起伏があり、トッカータもところどころに休符があるなど、題名から連想される曲想とは異なる。また、幻想曲とトッカータの対比は弱い。協和音と不協和音の移り変わりが楽しい。

練習曲とポルカは、ちょっと妙な組み合わせである。練習曲の厳しさをポルカで紛らわす、という対比が面白い。
ピアノソナタと3つのチェコ舞曲は、まだよく聴いていない。

マルティヌー:2つのヴァイオリンとピアノのためのソナタ2008/01/27 15:47

第1楽章は、スカルラッティかクープランの作品に出てきそうな単純な音型。しかしあとであれよあれよと五音音階などに変容していく。

第2楽章は、実質緩徐楽章とフィナーレの2部。冒頭は、今度はバッハのインベンションが始まったかのようだ。フィナーレのアレグロはしゃべりたい放題で豊かだ。

マルティヌー:ピアノ五重奏曲第2番2008/01/27 15:34

第2番は第1番と比べて長いし、深刻なところも垣間見える。しかし、マルティヌーの基本路線はゴキゲンな音楽だと私は勝手に思っているので、これもゴキゲンに聴けばよい。
第1楽章は、跳ねる(というよりずっこけるリズム)が楽しい。
第2楽章は、トリルで締まる、風景の広がる楽章。
第3楽章は、アクセントの強いスケルツォ。
第4楽章は緊張感ある弦のみの緩やかな序奏(つれあい曰く、誰かの葬式みたい)のあとに、リズミックな踊りとなる。ピアノの扱いは派手になる。

私は2種類の録音を持っている。

ヨゼフ・パーレニーチェク、スメタナ四重奏団の演奏は、アンサンブルの緻密さが濃厚だ。
カレル・コシャーレク、マルティヌー四重奏団の演奏は、リズムのメリハリが効いている。

マルティヌー:ピアノ五重奏曲第1番2008/01/27 15:03

第1番は第2番よりコンパクトで、楽しい作品だ。
第1楽章は、冒頭こそ厳めしいものの、聴き進めていくと意外とほほえましい。打ち場所を間違えたのではないかと思わせるテンションの利いた和音と単純な機能和声の組み合わせが楽しい。
第2楽章は、端正なリズムに高音域で薄く伸びる旋律がさわやかだ。どこかショスタコービッチのピアノ五重奏曲の緩徐楽章に通じるところがある。
第3楽章は、ヘミオラが顔をのぞかせた後、民謡風のメロディーが出入りするとぼけた味わいスケルツォ。
第4楽章は、冒頭がストラヴィンスキーの「ペトルーシュカ」のある箇所に似ている。おそらく確信犯か、あるいは共通の動機を使ったのか。

マルティヌー「ピアノ曲集第1巻」2007/03/03 21:16

タイトルはNAXOS から発売されたCDの名称であり、マルティヌー自身が特定のピアノ曲集につけたものではない。

この第1集は舞曲が多い。リズムが明確な舞曲は、マルティヌーの得意分野のようだ。
一方で、舞曲ではない「庭に面した窓」では、マルティヌー節が多少弱く聞こえる。それが聞きやすい、という点にもなるだろう。