小山実稚恵のピアノを聴きに行く2024/03/23 22:34:09

小山実稚恵の演奏会を聴きに行った。事前に予告されたプログラムは次の通り。

シューマン:アラベスク ハ長調 作品18
シューマン:幻想曲 ハ長調 作品17
権代敦彦:空(ソラ)のかけら/音のしずく ピアノのための 作品194
(小山実稚恵委嘱新作・世界初演)
ショパン:ピアノソナタ 第3番 ロ短調 作品58

以上は小山実稚恵ピアノ・リサイタルからの引用である。

なぜ「事前に予告されたプログラム」と書いたのか。それは、実際の演奏順が幻想曲のあとアラベスクだったからだ。この越谷のコンサートは、岡部真一郎さんという音楽学者が進行役を務めていて、休憩のあと演奏者にインタビューする形式をとっている。実際に休憩のあと、後半のプログラムの前にインタビューもあったのだけれど、この日は特別に前半の曲が始まる前にもあったのだ。そこでのインタビューで、小山さんはシューマンへの思いを、とりわけ幻想曲への思いを熱く語っていたのだった。そのため、その幻想曲への思いが熱すぎて、つい本番で事前のプログラムとは順番を変えて、というより幻想曲を弾くという気持ちがごく当たり前のようになっていて、その流れのままに30分を弾き切ったというのが正しいのだろう。幻想曲が終わった後で小山さんは半ば照れ笑いを浮かべながら、「幻想曲を先にやりましたのでこれからアラベスクを弾きます」ということを聴衆に向けて話した。それからアラベスクを弾いた。

小山さんの熱のこもった演奏に音楽の喜びを十分感じた。アンコールは、ショパンのマズルカ第45番 イ短調 Op.67-4に同じくショパンのノクターン(夜想曲)第2番 変ホ長調 Op.9-2 だった。

飲み会に行く2023/12/09 23:59:59

この日は某団体の演奏会があって出演した。必然的に打ち上げがあったのでその飲み会に行った。先週の忘年会ではあまり飲まなかったので、今度こそ飲もうと思った。しかし、どういうわけかこのときもあまり飲まなかった。やはり歳をとったということなのだろうか。まあ、暴飲しなかったことは体にいいと思えばいい。

チェロの演奏会に行く2023/10/14 22:51:58

チェロの演奏会に行った。場所は浜離宮朝日ホールである。プログラムの5曲すべて無伴奏の曲だった。バッハの無伴奏チェロ組曲第2番は何度も聴いていたので、あとの4曲のうちレーガーの無伴奏1番とカサドの無伴奏をYouTubeで聴いて、IMSLPで楽譜もダウンロードして聴いてみた。やはり予習の効果はあったようで、眠くならなかった。私の場合、知っている曲で眠くなる場合と知らない曲で眠くなる場合の両方がある。今回は知らない曲で眠くなりそうだったので予習したわけだ。他に、リゲティのチェロ組曲があった。初期の作品ということで、聴きやすかった。ほかに、日本の歌曲の編曲があった。こちらが一番眠くなりやすかったが、ふみとどまった。

今回のこの演奏会を紹介してくれた M さんは、ちらりと姿を確認できただけであいさつできなかったが、スタッフの中に友人の K さんがいたので驚いた。

八重洲室内アンサンブルの演奏会に出演する2023/09/09 23:59:59

八重洲室内アンサンブルの演奏会に久しぶりに出演した。と言っても後半だけである。場所は旧奏楽堂である。プログラムは次の通り。

パッヘルベル カノン
モーツァルト ピアノ協奏曲第12番イ長調 K.414
(休憩)
ブラームス 弦楽六重奏曲第1番変ロ長調 Op.18

アンコールはヘンデルの「ラルゴ」であった。

私は今、八重洲室内アンサンブルをお休みしている状態なのだが、いろいろあって今回は後半のブラームスとヘンデルのラルゴのみ出演した。前半まで練習をする余裕がなかったのが正直なところだ。

ブラームスは基本的にオリジナルのパートを複数が弾くことにしている。コントラバスはチェロの2番に多少手を入れている。また演奏上の効果を優先して、前1プルトのみ弾いた箇所もある。

ブラームスは難儀だった。5年以上前のことだが、(八重洲室内アンサンブルとは異なる)有志で一度(オリジナルの重奏で)第2楽章をやろうとしたがメンバーが集まらなくて流れてしまったことがあった。今回、そのときの思いが残っていて、こうやって弾けることがありがたいと感じたのだった。

演奏会に行きたいと思う2023/07/01 23:59:59

新型コロナウイルスも一部では流行しているが、昔に比べれば感染者数が少なくなった。そこで、演奏会に出かけていきたいと思っている。 私は貧乏だから、プロの演奏会にはなかなか行けない。そこで、アマチュアの演奏会でいいと思っている。運よくアマチュアの演奏会に招待されたりすることがあるのだが、困るのがその演奏会の当日が自分が所属している団体の練習日になってしまうことだ。まあ、1回くらい練習をさぼって演奏会に行ってもいいのだが、練習日はかなり前から決まっているのに演奏会の招待は1週間前とか2週間前になって初めて知るようなことが多いからだ。

皮肉なことに、演奏会の招待の案内は、音楽団体に入っているから来るのだ。その音楽団体の練習があるために他の音楽団体の演奏会に行けないというのは本当に残念だ。

オーケストラを聴きに行く2023/06/10 23:59:59

この日はオーケストラを聴きに行った。プログラムは次のとおり

  • バッハ=ブゾーニ=スタインベルク シャコンヌ
  • ドビュッシー=ビュッセル 小組曲
  • ラフマニノフ 交響曲第2番ホ短調 Op.27

このプログラムの前に、デュカスの「ラ・ペリのためのファンファーレ」が金管楽器によって演奏された。また、アンコールとして、ラフマニノフの「ヴォカリーズ」とシュトラウスの「ラデツキー行進曲」が演奏された。

聴きに行ったというのは実は正確ではない。ファンファーレ以外はチェロを弾いていた。ただ、本当のところは自分が弾くのは不得手なので、ずっと聴く側に回っていたかった、というのが本音である。

アマチュアオーケストラ情報サイトを探す2023/03/30 23:52:53

最近気になったことがあって、その関連でアマチュアオーケストラに関する情報が一覧できるウェブサイトがあるかどうかを調べようとした。昔は一個人が立ち上げたフロイデという有名なサイトがあったが、今は閉鎖されている。そこで、ほかにはどんなサイトがあるだろうかと思ったのが発端だ。

まずオーケストラの登録の多さでは、オケ専(https://okesen.snacle.jp)がある。ただ、ここはオーケストラの一覧を「楽団・団体の一覧」(https://okesen.snacle.jp/groups/search)から見るとなると、一つのページにあまりにもたくさんの団体が表示されているのでどれがどれだかわからなくなる。

コンサートスクエア(https://www.concertsquare.jp/)はコンサートの紹介だ。楽団の紹介はないが、団員募集をしている楽団は一覧で知ることができる。

i-Amabile(https://i-amabile.com)も、コンサートの切り口が主体だが、団体ごとの表示もできる。ただ、団体の整合性が取れているのかどうか、疑問が残る。

フロイデが長い間アマチュアオーケストラ紹介サイトとして信頼を勝ち得てきたのは、個人が熱意をもってサイトの維持をしてきたからで、その苦労をどこからか聞いてきた。現在上げた3サイトはいずれも民間企業によって運営されていて、どうしても収益を上げなければいけない都合からか、データの取捨選択が十分とは言えない気がする。(この項続く……かもしれない)

エレファントカシマシのライブに行く(3)2023/03/21 20:52:16

3日前に行った、有明アリーナでのエレファントカシマシのライブの報告の続きである(今日で最後)。たぶんやるだろうと思って楽しみにしていたのが「奴隷天国」である。この歌の最後は地のセリフで次のように客席を煽るのだ。
何笑ってんだよ
何うなずいてんだよ
おめえだよ
そこの そこの そこの

おめえだよ おめえだよ
気のせいか、この煽りが弱かったような気がした。これにはいろいろ理由があるのだろう。詮索するのはやめにした。


エレファントカシマシのライブに行く(2)2023/03/20 22:10:52

おととい行った、有明アリーナでのエレファントカシマシのライブの報告の続きである。わりあい初めのほうで、「デーデ」が披露された。「デーデ」については以前でもこのブログで書いてある通りだが、今回のライブであれ?と思ったことがあった。アルバムでは(録音されている版では)、ここの楽譜に書いた通り、サビにいく途中が 5/4 拍子になっている。このつなぎの部分が拍子を外しているため、次に出てくる「かなしいことあっても」非常に印象に残っている。ところがライブでは、ここがふつうの4/4拍子になっていた。たぶん3つの和声が計3拍で進むところを、前の和声を適当に追加して4つの和声を計2拍で進むようにしたのだろう。なぜそうしたのかが気になる。また、「デーデ」はライブでも多くやっているだろうから、ほかのライブでもどうなっているかも気になる。そんなことが気になる私は、クラシックの聴きすぎなのだろうか。


エレファントカシマシのライブに行く(1)2023/03/19 15:22:05

きのう、有明アリーナまで、エレファントカシマシのライブに行ってきた。クラシックでは演奏会だが、ロックではライブである。去年は宮本浩次のソロのライブに行ってきたが、エレファントカシマシのライブは初めてである。どんなライブになるのか、興味があった。

エレファントカシマシといえば、男シリーズの歌がいろいろ思い浮かぶ。今回のライブでも「ドビッシャー男」、「珍奇男」、「待つ男」など、いろいろな男歌が披露された。

今回は「珍奇男」の楽譜を載せる。この「珍奇男」は、ザ・カセットテープ・ミュージックでマキタスポーツが解説していた、エピックソニーに在籍していた歌手・グループを取り上げた番組で取り上げられた。「珍奇」ということばはめったに使われないので、印象に残っている。それにしてもこの男シリーズの楽譜は、耳コピが本当にしにくい。