伊福部昭の「リトミカ・オスティナータ」を聴く ― 2024/04/13 23:28:22
リストの曲を練習する ― 2024/04/06 23:13:44
家にはフランツ・リストの楽譜が数冊あるが、難しくて弾くのをあきらめていた。しかし、このまま死んではせっかくの楽譜がもったいない。よれよれでも、一度は通して弾いておきたいと思い、きのうはリストのある曲を、そしてきょうはリストの別の曲をよれよれになりながら通して弾いてみた。きのう弾いた曲はひょっとしたらレパートリーに入れられるかもしれない。今日弾いた曲はレパートリーにするには無理だろう。この調子で、まだ弾いていないリストの曲をすこしずつ練習していきたい。
シューベルトの「36の独創的舞曲」D365-2を思い出す ― 2024/04/03 20:06:09
エマールのピアノの録画を聴いていたら、シューベルトのワルツが聞こえてきた。あれ、これは聞いたことがある。ひょっとして、50年位前の、「ピアノのおけいこ」の始まりか終わりに聞こえてきた曲ではないか。あのときの講師は深沢亮子だったか井口澄子だったか。世の中のことは何も知らない、ただの子供だったころに急に連れ戻された気がした。画面にうつった D365 というドイチュ番号をもとに調べたら、「36の独創的舞曲」(最初のワルツ集)Op.9 という曲集の第2番だということがわかった。ただの子供がただのおじさんになっても、この曲を未だに覚えていたことが不思議だ。そして、この独創的舞曲の2番は、「悲しみのワルツ」という名前が付されていることを、今初めて知った。
ショパンのマズルカを思い出す ― 2024/03/24 12:08:54
きのうの小山実稚恵のコンサートに行って、マズルカを久しぶりに聴いた。私はショパンの作品をかなり聴いてきたが、マズルカはあまり知らない。私が知っているマズルカは10曲あるかないかで、知らないマズルカのほうが多い。実際、きのうのマズルカも知らなかった。
ショパンのマズルカを知ろうとしたことはあった。私が中学生だったころ、NHK-FMで早朝、ショパンのピアノ全曲を放送するという企画があって、それをカセットテープに録音していたことがある。第1曲から最終曲まで全部録音したはずだが、だんだん印象が薄れていってしまった覚えがある。
ショパンの主な作品の楽譜は昔日本の出版社で学生時代までにそろえたのだが、ただ一つの例外がマズルカだった。誰かが「マズルカはポーランドの踊りだから日本人が弾くのは大変なことだ」というのを真に受けて、やめてしまった。社会人になってからやっとマズルカをかったが、イタリアのクルツィ版という、えらいマイナーな出版社が発行するものだった。
小山実稚恵のピアノを聴きに行く ― 2024/03/23 22:34:09
小山実稚恵の演奏会を聴きに行った。事前に予告されたプログラムは次の通り。
シューマン:アラベスク ハ長調 作品18 シューマン:幻想曲 ハ長調 作品17 権代敦彦:空(ソラ)のかけら/音のしずく ピアノのための 作品194 (小山実稚恵委嘱新作・世界初演) ショパン:ピアノソナタ 第3番 ロ短調 作品58
以上は小山実稚恵ピアノ・リサイタルからの引用である。
なぜ「事前に予告されたプログラム」と書いたのか。それは、実際の演奏順が幻想曲のあとアラベスクだったからだ。この越谷のコンサートは、岡部真一郎さんという音楽学者が進行役を務めていて、休憩のあと演奏者にインタビューする形式をとっている。実際に休憩のあと、後半のプログラムの前にインタビューもあったのだけれど、この日は特別に前半の曲が始まる前にもあったのだ。そこでのインタビューで、小山さんはシューマンへの思いを、とりわけ幻想曲への思いを熱く語っていたのだった。そのため、その幻想曲への思いが熱すぎて、つい本番で事前のプログラムとは順番を変えて、というより幻想曲を弾くという気持ちがごく当たり前のようになっていて、その流れのままに30分を弾き切ったというのが正しいのだろう。幻想曲が終わった後で小山さんは半ば照れ笑いを浮かべながら、「幻想曲を先にやりましたのでこれからアラベスクを弾きます」ということを聴衆に向けて話した。それからアラベスクを弾いた。
小山さんの熱のこもった演奏に音楽の喜びを十分感じた。アンコールは、ショパンのマズルカ第45番 イ短調 Op.67-4に同じくショパンのノクターン(夜想曲)第2番 変ホ長調 Op.9-2 だった。
リュリの「ジーグ」を聴く ― 2024/03/09 23:59:59
原博「ピアノのための展開小シャコンヌ」を聴く ― 2024/03/07 23:59:59
スクリアービンのピアノ協奏曲を聴く ― 2024/01/28 23:47:26
リストのハンガリー幻想曲を聴く ― 2024/01/25 22:46:30
リストのハンガリー幻想曲を聴いた。
シューマンの「アラベスク」を聴く ― 2024/01/12 19:21:09
シューマンの「アラベスク」op.18を聴いた。「アラベスク」という名前の曲は、ブルグミュラーとドビュッシーのほかは、このシューマンの曲が有名だ。私はシューマンが嫌いなのであまりこの曲は評価しないが、コーダは非常に美しい。コーダの前があまりにも冗長で凡庸だが、冗長な部分が存在しないとコーダの美しさが際立たないともいえる。
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