紀尾井ホール室内管弦楽団第109回定期演奏会2017/11/24 23:45

紀尾井ホール室内管弦楽団第109回定期演奏会に行ってきた。
メンデルスゾーン フィンガルの洞窟
シューマン     チェロ協奏曲
シューマン     交響曲第2番

メンデルスゾーンのこの曲は「ヘブリディーズ諸島」と呼ぶのが正しいのだが、物心ついたときから「フィンガルの洞窟」なのでそう記す。今までは冒頭と末尾しか聞いていなかったのがばれてしまった。途中で美しいクラリネットの二重奏があるのに、今回初めて気が付いた。いったい今まで何を聞いていたのだろう。
それはともかく、末尾の和声進行は強力なナポリの六度ではないか。さっそくネタに使わせてもらおう。

シューマンのチェロ協奏曲ではアントニオ・メネセスが登場した。冒頭のミラシドはシューマンが嫌いな私でも琴線に触れる。やはり実演は聞いてみるものだ。アンコールはメネセスによるバッハの無伴奏チェロ組曲第1番ト長調より「サラバンド」。拍節感を自分で作らなければいけない無伴奏の曲は結構苦手なのだが、はからずもそれを証明することになってしまった。

休憩のあとの交響曲第2番では、緩徐楽章の弦による弱音がことのほか気に入った。それまでのフォルテはこのためにあったのではなかったのかと思うほどだった。

ブラームス:ヴァオリンとチェロのための協奏曲2016/09/11 21:10

二挺の弦楽器のための協奏曲は、特にドイツ・オーストリア系の作曲家による協奏曲はドッペル・コンチェルトと呼ばれることが多い。ドッペルと聞いて出てくるのは、古いほうだとバッハの「二つのヴァイオリンのための協奏曲」であり、近代だとこのブラームスの「ヴァオリンとチェロのための協奏曲」である。

久しぶりにこの曲を聞いてみた。オイストラフのヴァイオリンにフルニエのチェロである。第1楽章のいかにも力こぶをためています的な曲を経て、第2楽章の穏やかな表情をたたえた曲に至ると安心する。一部にソドレミが聞こえるのがブラームスらしい。オーケストレーションの巧みさなのだろうか、どこかオルガンがなっているかのようなところもあるのにびっくりした。
第3楽章は最も私が好きな楽章で、ヴァイオリンとチェロとオーケストラのからみあいが見事だ。

私がこの曲を実演で聞いたのは一度だけである。二十年以上前だと思う。徳永兼一郎・二男兄弟の演奏で、バックはどこかのアマチュアオーケストラだった。場所は学習院大学の記念会館正堂ではなかったか。言葉にできない迫力はいまだに覚えている。

ベートーヴェン:チェロソナタ第5番ハ長調2016/09/11 20:47

ベートーヴェンのチェロソナタは第3番しか聞いてこなかった。今、第5番を聴いていて、もっと前から聞いておくのだったと後悔している。
最終楽章はシューベルトの軍隊行進曲を思わせるリズミカルなロンドで、ベートーヴェンの後期作品の中にも親しみやすいものがあることがわかった。

ベートーヴェン:チェロソナタ第3番イ長調2016/08/16 10:59

チェロソナタでもっとも有名な作品だろう。素晴らしい曲である。どこがすばらしいかというと、楽章のどの部分も快速だからだ。正確に言えば、第3楽章の冒頭はゆっくりとしているが、これは序奏だから、いわゆる緩徐楽章がない。

どうも私はベートーヴェンの緩徐楽章が苦手である。交響曲はいいのだが、ピアノソナタはあきてしまう。ピアノは打鍵後すぐに減衰するから、音の持続が難しいからだろう。

久しぶりのこのソナタを、ピエール・フルニエのチェロとフリードリッヒ・グルダのピアノで聞いた(1959年録音)。古いという印象はないが、フルニエのチェロの高音が少し不安定な個所がある。これが残念だ。音色は非常に美しい。

プーランク:チェロソナタ2015/02/22 21:00

プーランクは管楽器のソナタが有名だが、ヴァイオリンソナタやチェロソナタも残している。チェロソナタは、他のソナタよりお気楽度が高いようだ。チェロの高貴さを残しつつ、遊び心にあふれている。