ベートーヴェンの交響曲第9番「合唱」第2楽章を聴く2024/01/13 12:58:52

かなり前にベートーヴェンの交響曲第9番「合唱」の第3楽章の一部分を、また少し前に、ベートーヴェンの交響曲第9番「合唱」の第1楽章の一部分を話題にした。次は第2楽章だ。ティンパニが活躍する曲として有名で、さらにリズムもベートーヴェンの交響曲第7番第1楽章と同じぐらいしつこい。ついでのこの曲も冒頭の8小節を序奏とみれば、そのあとの主旋律はミラシドで始まっている。ミラシドの旋律は時間があればあとで掲載しよう。

ベートーヴェンの交響曲第9番「合唱」を聴く2024/01/11 19:41:12

ベートーヴェンの交響曲第9番「合唱」の全楽章をノンストップで聴いた。ノンストップだから 70 分以上かかる。いったい何年ぶりだろうか。この交響曲を聞くと、大学受験のために勉強したときのことを思い出す。家族で紅白歌合戦を見ているのに、私はラジオの「合唱」を聞きながら受験勉強をしていたからだ。

私がどうしてもわからないのが、第1楽章の236小節からの次の個所である。弦楽の部分だけ抜き出した。(音楽之友社版のスコアでは練習記号H)。236小節からの和声進行は1小節ごとにBb - F7 - Bb - F7 でよいと思うが、240 小節からはどうだろうか。長調か短調かの区別がわかりにくい。そして第1バイオリンに E の音が繋留で出てくる244 小節からはまったくわからない。

ベートーヴェンの「テンペスト」を練習する2023/03/18 12:09:13

ベートーヴェンにはピアノソナタが30曲以上ある。久しぶりに「テンペスト」の第3楽章を練習した。水谷豊が主演するテレビドラマ「赤い激流」で取り上げられ、一躍有名になった曲である。練習してみて、弾けないところがあまりにも多いことに愕然としたが、昔一所懸命に練習したころを思い出した。

コーヒークリーミングパウダーの「ニド」の歌を思い出す2022/10/21 20:21:40

昔はコーヒークリーミングパウダーの宣伝をよく見かけた。コーヒーに普通入れる液体のミルクのかわりに、粉末を使う、あれである。昔はやった宣伝文句に「クリープを入れないコーヒーなんて」というのがあったことを思い出す。そして、クリープのほかにもこの種のパウダーにはいろいろな種類があった。「ニド」もその一つだ。こんな歌詞だったように思う。ニドの語源はよく知らないが、「ニド」という名称と少なくともこの歌のメロディーとは関係あると思う。というのは、最初の音と次の音のAとGは音程でいうと二度(長二度)の関係にあるからだ。そして第三音と第四音のDとCの関係もやはり二度(長二度)である。太田胃酸のコマーシャルでイ長調のショパンの前奏曲が使われている以上に、シャレを意識している。
なぜこんなことを思い出したかというと、ベートーヴェンの交響曲第9番の第3楽章のファゴットとクラリネットの序奏が、このニドの歌に似ているからだ。

ドイツ三大B 人気曲ベスト30を考える(つづき)2022/09/16 23:50:50

「ドイツ三大B 人気曲ベスト30を考える」の続きである。

11 ベートーヴェン 「エリーゼのために」はベスト30に入るのは当然だろう。ベスト10でもわかる。この曲は、結構難しい。そしてこの曲を元にして「キッスは目にして」のようなカバー曲を作るのも難しいと思う。

12位のバッハ「ブランデンブルク協奏曲第5番」が入ったのは意外な気がした。名曲ではあるが、バッハの曲ではそれほどなじみがないと思われる。もしこの順位が本当だとすれば(どういう意味で本当かというのはよくわからないが)、日本のクラシックファンの底力は恐るべきものだ。この曲がコマーシャルに使われたのは聞いたことがない(WEB上のページによれば第3楽章が使われたのが1回ある)。日本の小説で藤谷治の「船に乗れ」で効果的に使われたことを付け加えておく。

13 位のバッハ「小フーガト短調 BWV 578」はまあわかる。私の時代には小学校か中学校の音楽の時間で必ず聞いたような課題曲のような位置づけにあったはずだ。私はどういうわけか小学校のとき音楽部に入っていてアコーディオンでこのソプラノ声部を弾いた覚えがある。ト短調のオルガンフーガには、「幻想曲とフーガ BWV 542」があり、とてもかっこいいのでこちらもきいてほしい。

14位のベートーヴェン ピアノ協奏曲「皇帝」はこの順位は妥当だろう。ベートーヴェンのピアノ協奏曲は私の好みではこの「皇帝」より第4番ト長調なのだが、まあそれはいってもしかたがない。この曲はテレビコマーシャルに使われたことがあるらしいが、私はまだ見たことも聞いたこともない。

15位のバッハ「ゴルトベルク変奏曲」はこれまた渋い。ブランデンブルク協奏曲第5番といい、リクエストした人の資質は相当高い。

16位ブラームス「子守歌」もわかる。この曲を聞くとホッとする。

17位ベートーヴェン交響曲「英雄」傑作だが、この曲を知ってかっこいいと思うかどうか。もし思えたらクラシック音楽をそのあとよく聞くようになるかと思うので、一種の試金石のような気がする。

18位ブラームス「交響曲第3番」これだけならば何のことかわからないだろうが、第3楽章が編曲されて映画「さよならをもう一度」で使われたことでこの位置に来たのだろう。私はこの映画を見たことがない。

19位ベートーヴェン「スプリングソナタ」これもいいですね。コマーシャルに使われたこともあるらしい。全然関係ないが、私はこの題を見ると、大場久美子の「スプリングサンバ」を思い出す。

20位バッハ「無伴奏チェロ組曲第1番」バッハの無伴奏曲の中ではヴァイオリンやフルートのも含めて、このチェロ組曲第1番のプレリュードが一番よく知られているかもしれない。私は会社にある自分用のPHSの着信メロディーにこの曲を使っていた。というのも、自分用でメロディーを入れられるのは一声だけという制約があり、リズムが単純なのもあってこれを選んだ。

ドイツ三大B 人気曲ベスト30を考える2022/09/15 21:04:02

昔のブログに https://marinkyo.asablo.jp/blog/2005/10/16/109884 ドイツ三大B 人気曲ベスト30があり、思うところはあとでコメントする、と書いた。その後、コメントしないまま15年以上たってしまった。あわてて思うことを書いてみよう。以下はそのときの人気の順である。

30 ベートーヴェン トルコ行進曲
29 バッハ      管弦楽組曲第2番
28 ブラームス   愛のワルツ
27 バッハ     イタリア協奏曲
26 ベートーヴェン ワルトシュタイン
25 ベートーヴェン 熱情
24 ベートーヴェン 君を愛す
23 ブラームス   弦楽六重奏曲第1番
22 バッハ     インヴェンション第1番
21 ベートーヴェン 悲愴
20 バッハ     無伴奏チェロ組曲第1番
19 ベートーヴェン スプリングソナタ
18 ブラームス   交響曲第3番
17 ベートーヴェン 交響曲「英雄」
16 ブラームス   子守歌
15 バッハ     ゴルトベルク変奏曲
14 ベートーヴェン ピアノ協奏曲「皇帝」
13 バッハ     小フーガト短調
12 バッハ     ブランデンブルク協奏曲第5番
11 ベートーヴェン エリーゼのために
10 バッハ     平均率クラヴィア曲集第1巻第1番
09 ブラームス   大学祝典序曲
08 バッハ     トッカータとフーガニ短調
07 バッハ     G線上のアリア
06 ブラームス   ハンガリー舞曲第5番
05 ベートーヴェン 月光ソナタ
04 ベートーヴェン 交響曲「田園」
03 バッハ     主よ、人の望みの喜びよ
02 ベートーヴェン 交響曲「運命」
01 ベートーヴェン 交響曲「合唱」 

1位が「合唱」であるのには恐れ入った。私は「運命」のほうが上位に来ると思っていた。「歓喜の歌」の、使い減りしない有用さが、「合唱」が1位に来る理由なのだろう。

「主よ、人の望みの喜びよ」が3 位のきたのは意外だった、バッハの曲で有名なのはここにある 7 位のG線上のアリアと 8 位のトッカータとフーガニ短調が双璧だと思っていたからだ。この曲が上位に選ばれるのは当然だが、いったい何をもとにして順位を決めたのだろう。

4 位には「田園」が来たのも意外だった。ベートーヴェンの交響曲なら、「英雄」や第7番が来てもいいのではないかと思ったからだ。特に第7番は「のだめカンタービレ」が人気になっているので有名になっているだろうと思ったら、テレビ版は2006 年からだった。マンガでも評判にはなっていたが、やはりテレビの影響のほうが大きいのだろう。余談だが、この「田園」の第2楽章がテレビコマーシャルで使われていたのだが、商品がどうしても思い出せない。キッチンブライトのような気もするが、たぶん違うだろう。

5 位の月光ソナタがこの位置にあることは妥当だと思う。和音の推移だけで音楽を作るという玄人向けの曲は、この月光のほかにも後に出てくる。

6 位にハンガリー舞曲第5番が来たのは、ブラームスの知名度からすれば出きすぎのようにも思える。とはいえ、このメロディーは誰でも知っているから、ここにあるのも当然だろう。なお、ピアノ弾きにはこの曲は連弾曲で嬰ヘ短調で書かれているように覚えているが、オーケストラ編曲ではト短調になっている。わたしはオーケストラで弾くまで、オーケストラ版がト短調であることを知らなかった。おまけに、オーケストラの編曲は何種類もあることすらしらなかった。最初渡されたチェロの譜面は2拍子の頭の表の音だけ弾けばいい版だったので楽だな、と思って気を抜いていたら、あとで「これではつまらないからもっと音のある版にします」と言われ再度渡されたのは表の音だけでなく裏の音もある版で、にわかに忙しくなってしまった。

7 位の「G線上のアリア」が来ているのはいいが、考えてみればこの曲の取り上げ方に統一性がない。しかたないといえばしかたないのだけれど、「G線上のアリア」は元来管弦楽組曲第3番のうちの「アリア」のみを指すのだから、29 位に管弦楽組曲第2番が入っているのを見ると、アルバムとシングル曲を同じ次元に入れているようで、この順位付けに意味がないような気がする。

8 位の「トッカータとフーガニ短調」については、バッハ本人の作かどうか確実たる証拠がないことで知られている。私はこのあたりのことはよく知らないので逃げるが、「トッカータとフーガニ短調(ドリア調)」という作品もあり、こちらは非常に聴きごたえのある逸品である。

9 位にブラームスの「大学祝典序曲」が入ったのは意外だった。この曲を知っている人なんて、大学受験ラジオ講座を聞いていた還暦より上の人たちぐらいではないだろうか。うーん、大学に入って入学式で大学のオーケストラがこの曲を演奏することも多いだろうから、それで知った人が多いのかな。

10 位の平均率クラヴィア曲集第1巻第1番も意外だった。これはむしろ、グノーがこの前奏曲にヴァイオリンの旋律を付けて「アヴェ・マリア」としたので広まったのではないのかな。前奏曲は知られているが、フーガはほとんど知られていないのではないか。こういう非対称性はほかに、よく知られたパッヘルベルのカノンと、全く知られていないこれとついになっているジーグがある。

えらい長くなってしまった。11 位以降は明日以降に回す。

09 ブラームス   大学祝典序曲

ベートーヴェンの交響曲第9番のチェロを練習する2022/05/23 23:59:59

ふとしたことで、ベートーヴェンの交響曲第9番のチェロを練習することになった。第4楽章のごく一部である。そのごく一部だけでも、非常に難しい。そのごく一部だけ、近々本番があるようなのだ。困ったものだ。時間を見つけては練習したい。

ベートーヴェンのピアノソナタ第3番を聴く2022/05/18 22:00:34

私はクラシックピアノを習っていたが、ベートーヴェンのピアノソナタはおいそれとは弾けず、いわゆるソナチネ相当の Op.49-1 と Op.49-2 しか弾けなかった。今はこの2曲も弾けないと思う。さて、ベートーヴェンのピアノソナタ第3番 Op.2-3 ハ長調を久しぶりに聴いた。あれ、と思ったのは第1楽章の和音である。52 小節の左手は根音である G の上に順に D, E, G と重なっている。まあ H は省略されているとすると、これはいわゆる五六の和音である。なぜ六のEが入っているのかわからないが、これがあるとここだけなぜかモダンな気がする。

ベートーヴェンのピアノソナタ第3番を聴く2022/05/18 22:00:34

私はクラシックピアノを習っていたが、ベートーヴェンのピアノソナタはおいそれとは弾けず、いわゆるソナチネ相当の Op.49-1 と Op.49-2 しか弾けなかった。今はこの2曲も弾けないと思う。さて、ベートーヴェンのピアノソナタ第3番 Op.2-3 ハ長調を久しぶりに聴いた。あれ、と思ったのは第1楽章の和音である。52 小節の左手は根音である G の上に順に D, E, G と重なっている。まあ H は省略されているとすると、これはいわゆる五六の和音である。なぜ六のEが入っているのかわからないが、これがあるとここだけなぜかモダンな気がする。

ベートーヴェンの「セリオーソ」を思い出す2022/05/13 23:59:59

シューマンの弦楽四重奏曲のフィナーレを聴いていて、こんなに付点音符をしつこいぐらい使う作曲家は、シューマンしかいないだろうな」と思っていた。すると突然、やはり付点音符をしつこく使う弦楽四重奏曲を思い出した。あれ、これもシューマンのものだったろうか?おれはシューマンの弦楽四重奏曲なんて今まで聴いたことがないはずなのになぜ覚えているのだろう、と不思議に思った。さらに思い出すこと数日、思い出した節は、シューマンのではなくてベートーヴェンの弦楽四重奏曲「セリオーソ」Op.95だった。シューマンとベートーヴェンを間違えるとは、私もおかしいですね。 次が思い出した一節である。