送り仮名を考える(1)2020/03/21 23:00:00

何かの拍子で、昔 void 氏という、有名な方がいたことを思い出した。その方は、昔のインターネットニュースグループ(fj.*)などで、「半角カナって何ですか?」「話しって?」と突っ込むことが多くあった。

後者について述べておこう。日本語の動詞の中には名詞化できるものもある。たとえば「話す」の場合、「エスペラントを話す」という用法は普通で「エスペラントの話」ともいえる。後者の「話」は「はなし」とよむ。ところが、動詞の送り仮名につられて「話し」と書く人がいる。void 氏によれば名詞の「話」は完結していて、「エスペラントの話し」とあれば「えすぺらんとのはなしし」と読むのであって、それはおかしい、という突っ込みであったのだろう。

同じように動詞と名詞の境があるものとして「答える」と「答」、「祭る」と「祭り」がある。「答える」の名詞化されたものは「答え」か「答」か、前者が多いような気がする。私は後者を使うようにしている。「祭り」か「祭」は迷うが、私は「祭」のほうを使うようにしている。

https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11110311666

を見てみると、「動詞が名詞化した場合,送り仮名を省いてもよいという原則があります。」というのだが、私は省くほうを使っている(特に「話」の場合)。ずれているのだろうか。ちなみに、将棋では「詰将棋(つめしょうぎ)」のように送り仮名はふらないのが将棋界、特に詰将棋界の暗黙のルールである。