ウェルナーの教則本を考える(2)2020/03/18 23:00:00

ウェルナーの教則本を見ている。どのホームページを見ても、ウェルナーのよいことはほとんど書かれていない。では、どの点がよくないのか、気になるのだが、それはほどんど書かれていない。私が思うに、段階を踏んでいないところが最大の欠点だと考える。たとえば、第1ポジションから第4ポジションへの移動および第4ポジションから第1ポジションへの移動の予備練習のページがあるが、これらはト長調、ト短調、ハ短調の音階およびト長調、ト短調のアルペジオである(ハ短調のアルペジオも載っているがポジション移動がない)。さて、次に出てくる練習曲はヘ長調であるから、予備練習の意味がほとんどないではないか。

なお、第2小節と第6小節で、第4ポジションに移るタイミングが違うことにも注意。練習だからいやらしく書いているのだろうが、いやらしい。