淡交フィルハーモニー管弦楽団第63回定期演奏会2019/01/27 21:44:15

標記の演奏会に今日行ってきた。場所はタワーホール船堀である。
曲目は次の通り。
 メンデルスゾーン:交響曲第4番「イタリア」
 チャイコフスキー:交響曲第2番「小ロシア」
通常前半は序曲+組曲という組み合わせが一般的なので、前半にも交響曲がある交響曲2曲という構成は重く感じる。とはいえ、前半が「イタリア」なので、一般的な構成に近いとはいえるだろう。

私は「にせ」クラシック音楽好きなので、メンデルスゾーンがどうも楽しめないと思い込んでいる。なのだけれど、実演に没入して聴くと結構楽しいので、いったい自分がメンデルスゾーンに抱いている思いは何なんだろう、と疑念を抱く。今回の「イタリア」も没入して聴いた。
そうして聴くと今度は演奏の細部が気になる。たとえば弦の刻みのそろい方だとかが、ところどころひっかかるのだ。このような刻みはオーケストラにとっては報われないのかもしれない。きちんと合えばそれが当然で心地よく通り過ぎていくのだが、ちょっとずれるとそこに私のようなバカな聴衆がいて引っかかるのだから。でも、そんなことは何でもないのだろう。そんなこと以外は何もなかった。だから、今回の演奏は良かった。大過なく気持ちよく通り過ぎることが、メンデルスゾーンの音楽には一番大切だ、と私は思っているからだ。

私はチャイコフスキーの音楽を、ただ楽しいだけでおセンチなだけの音楽だと思っている。これも、私がクラシック愛好家のなかで「にせ」を冠せられてしまう理由になるだろう。さて、今回の実演を聞いて、チャイコフスキーの6つの交響曲は実演ですべて聞いたことになる(なお、マンフレッドも聞いたことがある)。有名でない、第1、第2、第3の交響曲の印象は、「すぐにメロディーは思い出せないけれど、やっぱり節回しがチャイコフスキーだなあ。第4から第6のどこかと似ている。」ということだった(マンフレッドは聞いたのは遠い昔なので思い出せない)。でも、楽しくておセンチならばそれで十分、ともいえる。

アンコールはチャイコフスキーのバレエ「白鳥の湖」から「ナポリの踊り」。イタリアとチャイコフスキーの掛け算なのだろう。トランペットソロが素敵だった。

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