ティエリ・ド・ブリュンホフという名前を思い出す ― 2020/09/07 21:19:22
年をとると、昔のことをよく思い出すのに最近のことをすぐ忘れてしまうという。みごとに私にも当てはまる。きょうも、最近のことをすぐ忘れてしまったために、大事に至りそうなできごとがあったが、ある人のおかげで事なきを得た。ここに感謝する。
さて、昔のことを思い出したのは何かというと、ティエリ・ド・ブリュンホフというピアニストがいたことだ。私が自分の意思で LP レコードを買ったのは 1970 年代半ばのことで、買ったピアノ名曲集ではA面B面が異なるピアニストだったことを覚えている。そのうちの一人がティエリ・ド・ブリュンホフという名前だった。たぶんB面のピアニストだった気がする。なぜこんなことを覚えているかというと、理由はよくわからない。
インターネットで「ティエリ・ド・ブリュンホフ」で検索してみると、「ウェーバーピアノ名曲集」を録音したピアニストとしてヒットするが、私が買った LP にはウェーバーのピアノ曲はなかった。
そのときの LP にどんな曲が入っていたかを思い出そうとしたが、もちろん全部を覚えているわけがない。ただ、こんな曲が入っていたのは覚えている。
- メンデルスゾーン:紡ぎ歌
- メンデルスゾーン:春の歌
- パデレフスキ:メヌエット
- ショパン:幻想即興曲
- ベートーヴェン:エコセーズ
もっと有名な曲が入っていたような気もするが、思い出せるのはこの5曲だけだ。パデレフスキのメヌエットはA面に、ショパンの幻想即興曲はB面の最後に入っていたことをかすかに覚えている。
さて、ティエリ・ド・ブリュンホフの原綴 Thierry de Brunhoff で検索してみると何か手がかりは出てくるだろうか。検索してヒットした画像のうち、弾いた小品の一覧があった。これを見てみると、ひょっとして、次の曲も LP にあって、ブリュンホフが弾いたのではないかと思った。
- クープラン:修道女モニク
- ダカン:かっこう
これらを含めたどの曲も、結局まじめに練習することなく今に至ってしまっている。
今あげた5曲+2曲のなかで一曲だけまじめに練習したい曲はどれかというと、ダカンの「かっこう」だ。そういえば、どんな人たちが弾いているのだろう。動画投稿サイトに登録されている「かっこう」はこどもたちによるものがほとんどで、清潔な演奏だ。私のようなおじさんが弾くことにどんな意味があるのか、ふと考え込んでしまった。
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