チェロソナタ・エディションを聴く(CD4 ポルポラ)2020/09/30 23:00:00

チェロソナタ・エディションの CD 4 には、ニコラ・ポルポラの作品が収められている。この人もズッカーリ同様、知らなかった。生まれたのは 1686 年であり、バッハとは1 年しか違わないのだ。

CD をかけてびっくりしたのは、かなりの高音域からメロディーが始まっていたことだった。これではまるでヴァイオリンかと思ったら、実際ヴァイオリンで、チェロのメロディーは、ヴァイオリンが終わったあと中低音でおもむろに始まるのだった。全体的に、ヴァイオリン伴奏つきチェロソナタという趣である。

なお、この CD のジャケットには、ポルポラの名前とともに、ジョヴァンニ・バッティスタ・コンスタンツィの名前が記されている。ボックスの解説書によれば、コンスタンツィはチェロの名手で、チェロの技法だけでなく、曲の実質にも寄与していると信じられているのだそうだ。