ウェルナーの練習曲をひとまず終える2020/11/02 19:17:23

チェロの入門者のため教則本として日本では有名なウェルナーの練習曲をひとまず終えた。ひとまず、というのは、日本ではPART 1とPART 2に分かれていて、私はPART 1を終えたということである。

譬えはおかしいが、ウェルナーの練習曲をいわゆるピアノのバイエルにたとえると、PART 1 を終えたということは赤いバイエルを終えたということである。PART 2 は黄色いバイエルに相当する。

なお現在、PART 1 、PART 2はともにドレミ楽譜出版社から出版されている。以前は、PART 1 に限り複数の出版社から出ていて、わたしが誤植が多いと言って文句を言い続けた版は、ドレミ楽譜出版社ではない、別の出版社から出た版である。

ウェルナーの教則本は、正直言って、問題が多いと思う。練習要素が易から難に段階的に向かっていないという問題である。問題が多いことは適切な指導者の指図でかなり軽減されるが、それでも現代ではムダが多いようだ。現在日本では、鈴木チェロ教本から始めるのがいいと思うが、大人になってから初めて始めるのだとすれば、曲目に多少の配慮が必要だろう。最初からドッツァウアーというのはあるかもしれないが、練習曲の要素が高いので、音楽を楽しむための副次的な曲と合わせて取り組むのがよいと思う。初心者が独習するためのよいチェロ教本というのはないと思う。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://marinkyo.asablo.jp/blog/2020/11/02/9312484/tb