バッハのヴィオラダガンバソナタ第3番第3楽章を練習する2023/03/14 23:59:59

バッハのヴィオラダガンバソナタ第3番の第3楽章を練習している。私が使っているのはグリュッツマッハ版で、親指ポジションが2度出てくる。そのうち、37小節から40小節にかけて出てくる親指ポジションが、非常に弾きにくい。私が親指ポジションに不慣れであることを差し引いても、難しい。私の師匠は、この曲を練習したとき、ここは親指ポジションは出てこなかった、とおっしゃっていた。そこで、ほかの楽譜を IMSLP で探して、親指ポジションを使わないものがあることを確かめて、そちらに直すことにした。

まず、グリュッツマッハ版は次のとおりである。

グリュッツマッハ版
(fp の指示がある)37小節めは、3 の指で取る 3拍めの D 線上の Cis の音が親指から離れているため非常に取りにくい。また 39 小節めの 2 拍めと5拍めの Esの音が親指と近接しているために非常に取りにくい。

次に新たに私が模範としたクレンゲル版は次のとおりである。

クレンゲル版
38小節の1拍めで 1 の指で H から D にスライドさせる必要があるが、ここさえ乗り越えられればいい。あと気をつけるべきは、39小節の1拍めと4拍めのG で、ここはポジションを半音分シフトさせるさせる必要がある。

IMSLP にはもう一つ、リエル版がある。これは、クレンゲル版に近いだろう。

リエル版