医院の待合室でフォーレを聴く: まりんきょの音楽室

用があって医者に行った。必要な処置をされて待合室で待っていたら、
とつぜん、どこかで聴いたメロディーが聞こえてきた。
耳を澄ますと、どうも弦のユニゾンのようだ。
それも、全音音階で上下している。あれ、これは、ひょっとして、
と思ったら案の定、フォーレのトリオ（三重奏曲）作品120第１楽章ではないか（デュラン版の楽譜では練習記号 7 の直前あたり）。
演奏はどこの団体だろう、チェロの高音のピッチが高かったから（同じく
練習記号13の2小節前）、ナヴァラのチェロかな、と思ったり、
個人の医院でフォーレのトリオを意図して使うことはないから
有線なのかな、と思ったりした。

さて、必要な処置が終わって音楽が聴けない環境に十数分移った。

待合室に戻るとまた、フォーレのトリオ第１楽章ではないか。
ということは、この医院ではこの日はこのトリオの１楽章ばかり
流していることになる。これはいったい、どういうことだろう？