組織との相性を考える2019/05/23 21:11:30

パーティーについて前回考えた。今回は、パーティーにつきものの組織について考える。

前回のパーティーについて、主催する組織は好感をもっている。正確には、その組織にいた知人とは今でも親しい間柄である人が多い。

一方、主催する組織との相性が悪い場合もある。言い方を変えれば好感が持てない場合だ。そういう場合は費用がタダでない限り行かない。好感が持てない場合とは、その組織のパーティーに来るのは偉い人たちしかいないことがわかっている場合だ。

さて、好感が持てないにもかかわらず私が抜け出せない組織はいくつかある。そんな組織のうちの一つからは、ご丁寧に毎年、パーティーの案内をいただく。そこにあるキーワードは毎年変わらず「気軽」、「里帰り」である。きっと、この組織を気詰まりに感じている人が私と同様、多いのだろう。私はこの組織と縁を切りたいが、自分から「行方不明」とか「死亡」とか出すわけにはいかないだろう。

そういえば、後藤明生に「行方不明」という作品があるが、セレクションには入っていなかった。電子書籍を購入するという手や図書館に行って読む手はあるが、どうしようかな。

話を元に戻すと、昔、この組織の案内をもらっていたころは「近況をお知らせください」というお知らせとともに出欠の回答を送るハガキがついていた。せっかくなので、私は<今プラトンの『テアイテトス』を読んでいます>と返答したが、あとで送られた報告には私の近況は掲載されておらず、「仕事で海外を飛び回っています」とか「研究成果がやっと実りました」という誇らしい短文ばかりであった。ちなみに、パーティーの案内とともに届く報告はあるのだが、今あるのは偉い人による長文の叱咤激励ばかりで、各人の報告は短文すらもうないのだった。