ベートーヴェン:チェロソナタ第3番イ長調2016/08/16 10:59

チェロソナタでもっとも有名な作品だろう。素晴らしい曲である。どこがすばらしいかというと、楽章のどの部分も快速だからだ。正確に言えば、第3楽章の冒頭はゆっくりとしているが、これは序奏だから、いわゆる緩徐楽章がない。

どうも私はベートーヴェンの緩徐楽章が苦手である。交響曲はいいのだが、ピアノソナタはあきてしまう。ピアノは打鍵後すぐに減衰するから、音の持続が難しいからだろう。

久しぶりのこのソナタを、ピエール・フルニエのチェロとフリードリッヒ・グルダのピアノで聞いた(1959年録音)。古いという印象はないが、フルニエのチェロの高音が少し不安定な個所がある。これが残念だ。音色は非常に美しい。

バッハ:ブランデンブルク協奏曲第4番2016/08/25 23:11

急にバッハのブランデンブルク協奏曲第4番を聴きたくなった。2本のリコーダーとヴァイオリンという組み合わせが絶妙で、バッハの曲の中では一二を争うほど好きな曲だ。

リコーダーはフルートに比べてのんびりしていて素朴という印象があるが、この曲では忙しいし機敏な動きが求められる。さらに忙しいのが独奏ヴァイオリンで、なぜこんなに無茶をやらせるのだろうとバッハに向かって文句を言わずにはいられない。きっと、リコーダーとの対比のために無理を承知で黒々とした音符を埋めたのだろう。

バッハにはこの曲の別バージョンであるチェンバロ協奏曲第6番がある。こちらは全音下げられたヘ長調になっていて、独奏ヴァイオリンの代わりをするのがチェンバロである。ヴァイオリンで苦労する個所はチェンバロではそれほどでもなく弾けるので、緊張感が少し落ちるのが残念なところだ。