バッハ:ブランデンブルク協奏曲第4番2016/08/25 23:11:50

急にバッハのブランデンブルク協奏曲第4番を聴きたくなった。2本のリコーダーとヴァイオリンという組み合わせが絶妙で、バッハの曲の中では一二を争うほど好きな曲だ。

リコーダーはフルートに比べてのんびりしていて素朴という印象があるが、この曲では忙しいし機敏な動きが求められる。さらに忙しいのが独奏ヴァイオリンで、なぜこんなに無茶をやらせるのだろうとバッハに向かって文句を言わずにはいられない。きっと、リコーダーとの対比のために無理を承知で黒々とした音符を埋めたのだろう。

バッハにはこの曲の別バージョンであるチェンバロ協奏曲第6番がある。こちらは全音下げられたヘ長調になっていて、独奏ヴァイオリンの代わりをするのがチェンバロである。ヴァイオリンで苦労する個所はチェンバロではそれほどでもなく弾けるので、緊張感が少し落ちるのが残念なところだ。