ベートーヴェンのピアノソナタ第3番を聴く ― 2022/05/18 22:00:34
私はクラシックピアノを習っていたが、ベートーヴェンのピアノソナタはおいそれとは弾けず、いわゆるソナチネ相当の Op.49-1 と Op.49-2 しか弾けなかった。今はこの2曲も弾けないと思う。さて、ベートーヴェンのピアノソナタ第3番 Op.2-3 ハ長調を久しぶりに聴いた。あれ、と思ったのは第1楽章の和音である。52 小節の左手は根音である G の上に順に D, E, G と重なっている。まあ H は省略されているとすると、これはいわゆる五六の和音である。なぜ六のEが入っているのかわからないが、これがあるとここだけなぜかモダンな気がする。
ベートーヴェンのピアノソナタ第3番を聴く ― 2022/05/18 22:00:34
私はクラシックピアノを習っていたが、ベートーヴェンのピアノソナタはおいそれとは弾けず、いわゆるソナチネ相当の Op.49-1 と Op.49-2 しか弾けなかった。今はこの2曲も弾けないと思う。さて、ベートーヴェンのピアノソナタ第3番 Op.2-3 ハ長調を久しぶりに聴いた。あれ、と思ったのは第1楽章の和音である。52 小節の左手は根音である G の上に順に D, E, G と重なっている。まあ H は省略されているとすると、これはいわゆる五六の和音である。なぜ六のEが入っているのかわからないが、これがあるとここだけなぜかモダンな気がする。
ベートーヴェンの「セリオーソ」を思い出す ― 2022/05/13 23:59:59
シューマンの弦楽四重奏曲のフィナーレを聴いていて、こんなに付点音符をしつこいぐらい使う作曲家は、シューマンしかいないだろうな」と思っていた。すると突然、やはり付点音符をしつこく使う弦楽四重奏曲を思い出した。あれ、これもシューマンのものだったろうか?おれはシューマンの弦楽四重奏曲なんて今まで聴いたことがないはずなのになぜ覚えているのだろう、と不思議に思った。さらに思い出すこと数日、思い出した節は、シューマンのではなくてベートーヴェンの弦楽四重奏曲「セリオーソ」Op.95だった。シューマンとベートーヴェンを間違えるとは、私もおかしいですね。 次が思い出した一節である。
ベートーヴェンの「セリオーソ」を思い出す ― 2022/05/13 23:59:59
シューマンの弦楽四重奏曲のフィナーレを聴いていて、こんなに付点音符をしつこいぐらい使う作曲家は、シューマンしかいないだろうな」と思っていた。すると突然、やはり付点音符をしつこく使う弦楽四重奏曲を思い出した。あれ、これもシューマンのものだったろうか?おれはシューマンの弦楽四重奏曲なんて今まで聴いたことがないはずなのになぜ覚えているのだろう、と不思議に思った。さらに思い出すこと数日、思い出した節は、シューマンのではなくてベートーヴェンの弦楽四重奏曲「セリオーソ」Op.95だった。シューマンとベートーヴェンを間違えるとは、私もおかしいですね。 次が思い出した一節である。
ベートーヴェンのハンマークラヴィアを思い出す ― 2022/03/21 12:34:05
最近、ベートーヴェンのピアノソナタ第29番、通称「ハンマークラヴィア」を思い出すことが多くなった。思い出すのは第4楽章のフーガである。主題はこんな感じだ。
この主題を、別の曲で思い出した。一つは、バッハのヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのためのソナタ第1番ト長調の第2楽章である。楽譜ではハ音記号で書かれている、23小節から24小節にかけての音の動きが、フーガの主題を思い起こさせる。
もう一つは、原博の24の前奏曲とフーガから、第9番ホ長調のフーガの対旋律だ。これは今画像がないので、abcjs による譜面で紹介する。このアルトの5小節めのアウフタクトで下降する音階がハンマークラヴィアを想起する。たいして似ていないかもしれないが、似ていると思ってしまうのはハンマークラヴィアに対する畏怖のゆえである。
宝くじのコマーシャルを見る ― 2021/12/15 23:59:59
宝くじのコマーシャルは見るたびに種類が変わっていて、よくもこれだけコマ―シャルフィルム制作にかける費用があるものだと感心してしまう。制作にかける費用を削減して、当選倍率を高くするとか、各種支援事業に回す割合を高くするなどをすればいいのに、広告制作会社の懐を豊かにすることしか考えていないのだろうか。少しはタケモトピアノを見ならえばいいのに。
それはそうと、宝くじのコマーシャルの新作では、広瀬香美が年末ジャンボの歌を歌っている。どこかで聴いた節だと思ったら、ベートーヴェンの交響曲第7番イ長調の第1楽章ではないか。ベートーヴェンは有名だからいろいろな節に歌詞をつけて歌われているが、交響曲第7番に目をつけるとは恐れ入った。でも、宝くじは買わない。
ベートーヴェンのピアノソナタ第31番を聴く ― 2021/10/17 20:12:38
改めて聴いて、ベートーヴェンの集中力のすごさには驚いたが、この曲はおそらく無数に弾かれているだろうし、無数の批評があるだろう。そうだ、もっと知らない曲を聴かないといけない。ということで、部屋にあったチェロソナタ・エディションから、アルカンのチェロソナタのCDを聴いてみることにした。この曲はほぼ1年前に聴いていた。感想は1年前と同じ、終楽章が面白い、というものだった。進歩がない。
ベートーヴェンの「田園」を聴く ― 2021/08/02 23:00:00
ときどき反省して、内容の濃い記事を書こうとするのだが、私という人間が薄いためか内容が薄いままだ。というのも、音楽室という名前になっていても、「おもしろかった」か「つまらなかった」に留まってしまい、その先には踏み出せないからだ。
最近、ベートーヴェンの交響曲第六番ヘ長調 Op.68「田園」を聴いた。有名な曲だから解説はいくらでもあるだろう。私が気になったことは、この曲はテレビコマーシャルに使われたことがあったかどうか、ということだ。調べてみると、ハウス「黒豆ココア」で使われたようだが、このコマーシャルは知らない。もっと昔のコマーシャルで使われたような気もするが、どんな製品だったか、どんな会社だったか全く覚えていないので探しようがない。
コマーシャルことなどどうでもよい。曲を、あるいは演奏を解説すべきという意見があるかもしれないが、私にはよくわからない。ひとつだけ書くとすれば、第4楽章のことである。ここは嵐の楽章である。嵐にふさわしく、管楽器は叫び、弦楽器は激しく揺れる。ここの低弦であるチェロとコントラバスは分離していて、どちらも正確に弾けないことで有名なパッセージである。せっかく第5番の第2楽章でコントラバスはチェロからの独立を果たしたのに、その独立した部分が旋律でも通奏低音でもなく、単に嵐でうごめく様子を表しただけでは、やはりコントラバスを弾く甲斐がないのではないかと思ったりする。
チェロソナタ・エディションを聴く(CD12ベートーヴェン2) ― 2020/11/01 23:00:00
第4番と第5番のチェロソナタは最近よく聴いている。わたしも晩年に入っているからだろう。
変奏曲3曲も、どれもみな知っている旋律なのがいい。知っていることがいいなんで、私も保守的になったものだ。
ということでチェロソナタ 33 枚組をやっと聴き終えた。まだ評価を保留している作品も多いので、なんとか好き嫌いだけははっきり言えるよう、さらに聴いていきたい。
中曽根康弘の葬儀のニュースを見る ― 2020/10/20 23:00:00
中曽根康弘の葬儀が 2020 年 10 月 17 日土曜日に行われた。葬儀の費用の出所について問題があるが、それは置く。
わたしがテレビの報道を見聞きして、あれ?と思ったのが、ベートーヴェンのピアノソナタ第8番「悲愴」の第2楽章が聞こえてきたことだった。中曽根の思想を考慮すれば、葬儀のときの音楽は黛敏郎の曲がピッタリするのではと思ったのだった。もし、黛の曲が聞こえてきたなら、参列者はどう思っただろう。
そんなことを考えていたら、思想と音楽とは一致していない、と説いているページがあって、なるほどその通りだと納得した。



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