レーガーの『私の日記から』のごく一部を聴く ― 2025/08/25 23:14:30
レーガーの『私の日記から』のごく一部を聴いた。この『私の日記から』は題名のついた、あるいは題名のつかない、数ページからなるピアノ独奏のための小品集である。私が聴いたのは、「前奏曲」と題する嬰ヘ短調の曲と、「フーガ」と題する同じく嬰ヘ短調の曲だった。「フーガ」は「前奏曲」のすぐ後に配置されているので、両者を続けて弾くことには意味があるのかもしれない。
私はレーガーを聴くことはないので、この2曲をどうとらえてよいか、わからない。今日はこの2曲の楽譜を持っていたので弾いてみたが、前奏曲にあまりにもおかしな音の衝突があり、誤植ではないかと思った。たまたま IMSLP にこの2曲の別の版があり、比べてみたらやはり私が持っている楽譜の版が誤植であることがわかった。場所については、写真の図版で示す。
本曲は四声体で書かれている。4小節め、左手のバスの1拍めはEになっているが、このままでは右手のアルトのEis が増8度の音程となり、この不協和音は本曲にはそぐわない。そこで、左手はE ではない、他の音だろうと推測できる。事実、最初の4小節とほぼ同じ音形は本曲と41小節から44小節に現れる(図版では右のページの「A Tempo」からの4小節)4小節と44小節の音型を見比べれば、4小節のバスのE の音程は誤りで、正しくはCisであることがわかる。

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