ショパンのマズルカを思い出す2024/03/24 12:08:54

きのうの小山実稚恵のコンサートに行って、マズルカを久しぶりに聴いた。私はショパンの作品をかなり聴いてきたが、マズルカはあまり知らない。私が知っているマズルカは10曲あるかないかで、知らないマズルカのほうが多い。実際、きのうのマズルカも知らなかった。

ショパンのマズルカを知ろうとしたことはあった。私が中学生だったころ、NHK-FMで早朝、ショパンのピアノ全曲を放送するという企画があって、それをカセットテープに録音していたことがある。第1曲から最終曲まで全部録音したはずだが、だんだん印象が薄れていってしまった覚えがある。

ショパンの主な作品の楽譜は昔日本の出版社で学生時代までにそろえたのだが、ただ一つの例外がマズルカだった。誰かが「マズルカはポーランドの踊りだから日本人が弾くのは大変なことだ」というのを真に受けて、やめてしまった。社会人になってからやっとマズルカをかったが、イタリアのクルツィ版という、えらいマイナーな出版社が発行するものだった。