徒歩帰宅を考える2024/03/15 23:59:59

避難訓練に関連して、徒歩帰宅についても考えることがある。都心から自宅への徒歩帰宅は危険だという主張が最近聞かれるようになった。たしかに、もろもろの要素を考慮すると徒歩帰宅は危険で、勤務先にとどまるのが自身の安全を確保するには最善だろう。

しかし、それでも多くの人は自宅にもどろうとするだろう。勤務先にとどまるのは「安全」ではあっても「安心」ではないからだ。少なくとも、私にとってはそうだ。以前、東日本大震災があったときに両国から越谷まで徒歩で帰宅したのは、勤務先が「安心」とは思えなかったからだ。普段の業務でこき使われている私が、非常時になればますますその指示を受けて混乱することは目に見えている。これではとても安心とは思えない。当時の状況であれば「安全」よりは「安心」をとった。もちろん、徒歩で避難できるという確信が、あらかじめ徒歩で帰る道筋を確認するなどの備えをしていたlことなどからあったからだ。

その後勤務先が新宿に代わってから、新たに道筋を確認してきたが、両国から越谷よりは多少道筋が複雑になり、時間もかさむことがわかった。徒歩の帰宅はやはり大変だ。将来同じようなことが起こった時、安全をとるか安心をとるか、悩んでいる。