今回は練習記号13、311小節から調べる。ピアノがDのテーマを鳴らす箇所からだ。ここではホルンとチェロバスを従えている。ピアノは引き続き鐘のテーマを弾くが、ここで♭系の転調が意表をつくこのテクスチャーが微妙に変わっている。
上記の譜面は331小節から334小節である。332小節の2拍と3拍はオクターブ下から始まっているが、334小節の2拍と3拍は上から始まっている。以前出てきた鐘のテーマはすべて下から始まっていたので、このあたりはピアニストを困らせる。
さて、鐘のテーマをピアノが奏しているあいだ、347小節から管弦によってBのテーマが回顧される。また鐘のテーマ自身も管の一部によって補強される。
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