バードの5声のミサ曲から「キリエ」を聴く2020/06/01 23:00:00

バードの5声のミサ曲から「キリエ」
バードの4声のミサ曲と3声のミサ曲を聴いたので、残りの5声のミサ曲を聴いてみよう。5声だから当然音に厚みが出てくる。ただ、厚みが出てくるということは軽快さが失われることにもなるから歌う側としては大変である。これから楽譜を引用するが、高声部から低声部にかけて、この楽譜では Superius、Contratenor、Tenor Primus、Tenor Secundus、Bassus となっている。13小節で Contratnor だけに8分音符が出てくる。これは、五声の厚みで押しつぶされそうになる響きの中で、流動性を持たせようとしてバードが入れたのではないかとひそかに思っている。