フォーレの「ピアノとオーケストラのための幻想曲」を調べる（7） ― 2020/06/16 23:00:00
今回は練習記号6、80小節から調べる。
ピアノでAの主題が歌われると、１拍遅れて管が同じ主題で追いかけてカノンとなる。カノンそのものは１小節で終わるが、その後もピアノと管のあいだで随所に出てくる。弦は主にムードミュージックのように背後に回りピアノを効果的に引き立てる。転調はとどまるところを知らず、主調であるト長調に戻ったり主調から離れたりを繰り返す。第１部の展開はほぼここまでであり、次の練習記号７からは第１部の結尾となる。
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