フォーレとシューベルトのコンサートに出かける2025/11/01 10:05:21

きのうは鈴木愛美のピアノ・リサイタルを聴きに、東京オペラシティ コンサートホールに出かけた。曲目は次の通り。

  • シューベルト:高雅なワルツ集 D 969 Op.77
  • フォーレ:主題と変奏 嬰ハ短調 Op.73
  • フォーレ:ノクターン第6番 変ニ長調 Op.63
  • フォーレ:ワルツ・カプリス第2番 変ニ長調 Op.38
  • シューベルト:ピアノ・ソナタ 第18番 ト長調 D 894 Op.78 「幻想」

シューベルトを両端とし、フォーレを挟む珍しいプログラムである。私のお目当てはもちろんフォーレだ。この日はこのフォーレに期待してかなり前から安価な席を買っていた。当日つくと2階席で、なおかつピアノの背面の位置よりさらに背面の上手側だった。音響は期待できなかった(特に低音が伝わってこなかった)が、ピアニストの顔やつむじを拝めたのは収穫だった。

冒頭のシューベルトはいいですね。「高雅なワルツ集」は初めて聴いたが、リストの「ウィーンの夜会」の原曲になったワルツも入っていて、むしろ素朴な分だけシューベルトの原曲のほうが好きになってしまいそうだった。

フォーレはいろいろと気になるところがあったが(なんといってもこれらの3曲はすべて自分が人前で弾いたことがある)、やはりプロの技というのはこういうものだと見せつけられた感じがして、恐れ入りました、というのが正直なところだ。個人的にはワルツ・カプリスが最もよかったかな。こうやってプログラムの前半をワルツで始めてワルツで終えるというのもプログラムで計算しているところなのだろう。ちなみに、プログラムの前半は、ピアニストはシューベルトで一度退いたが、フォーレのときは退かなかった。主題と変奏の最後では拍手がおきず、そのままノクターン第6番に進んだ。ノクターン第6番を終えると拍手があったので立ってお辞儀をして、そのままワルツ・カプリスに進んだ。

後半のシューベルトもよかった。私が初めてシューベルトのピアノソナタとして意識した曲がこの D 894 だった。その後、第16番 イ短調(D845) が好きになり、さらにそのあと第14番イ短調(D784や第19番ハ短調(D 958)に心が惹かれるようになった。そして、第21番変ロ長調(D960)は別格であがめている存在だ。そんななかでも、D894 はシューベルトのピアノソナタの中で私の原点だ。第1楽章冒頭の 11:1 のたゆたいをなんと表現すればいいのだろう。第3楽章のトリオにソドレミとミラシドがあるのもいい。

アンコールは2曲、シューベルト=リストの「ウィーンの夜会第6番」(一部が冒頭の高雅なワルツ集から取られている!)とシューベルトの「楽興の時第3番」だった。

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