佐藤天彦九段対斎藤慎太郎八段戦を見る2025/11/07 10:17:04

佐藤天彦九段対斎藤慎太郎八段戦

最近放映された、NHK杯将棋トーナメントの佐藤天彦九段対斎藤慎太郎八段戦を見た。図は、後手の斎藤八段が2四にいた金で先手の2五にいた桂馬をとった局面である。この手は悪手で、後手の玉に即詰が生じた。

先手の佐藤九段は秒読みに追われて☗1四桂と香車を取ったがこれが敗因になった。正着は☗3四桂とこちらに跳ねる手で、以下☖1二玉☗1三歩☖同玉☗2二角☖2四玉☗1三銀☖同桂☗3三銀☖同銀☗同角成 となり、後手玉が詰みとなる。

解説の藤井猛九段は、AI に☗3四桂を指摘されてもすぐにわからなかったが、しばらくして即詰の手順を見出した。また局後の感想戦では、藤井九段に☗3四桂を指摘されると、両対局者とも一瞬疑問の表情を浮かべたのち、ああ!と合点していて、佐藤九段は悔しそうな表情をしていた。斎藤八段は詰将棋作成の名手としても知られているが、この詰手順には気づかなかったのだろう。なかなか実戦は難しいものだ。