翌年フォーレが没後100年であることを思い出す2023/12/03 23:59:59

今年はラフマニノフ生誕150年の節目の年である。それがためか、プロのオーケストラやアマチュアのオーケストラでラフマニノフの交響曲第2番がよく演奏された(第1番や第3番が演奏されたかどうかは知らない)。では来年はどうなのかというと、どうやらブルックナーが生誕200年なようで、やはり多くのオーケストラでブルックナーの作品が演奏される見通しである。では、わたしのひいきの作曲家はどうだろう、と考えたら、来年はフォーレの没後100年にあたるではないか。クラシック音楽の主流はオーケストラで、オーケストラの主流は交響曲で、交響曲を書いた作曲家の代表がブルックナーだから、フォーレは2024年に記念年を迎えてもブルックナーの百分の一も注目されないだろう。

それにしても、作曲家の記念年を売り物にする商法を私は苦々しく思ってきたが、ひいきの作曲家だとせめて記念年には売れてほしいと願ってしまう。胸中は複雑だ。