モーツァルトのピアノ協奏曲変ホ長調 K365 を聴く ― 2021/10/13 21:49:23
ビデオを見ていたら、チック・コリア追悼ということで、チック・コリアと小曽根真の二人が表記のモーツァルトのピアノ協奏曲変ホ長調 K365 を弾いていた映像が紹介されていた。二人ともジャズピアノの人だが、こういうモーツァルトを弾いてもうまい。ミスタッチが皆無という意味のうまさではなくて、音楽の愉悦が抜群という意味のうまさである。
わたしにモーツァルトを弾かせたら1小節に1回は必ず間違う自信があるほど不得意だ。それなのに、なぜかこの曲を弾く機会をいただいた。お誘いを受けて私は、ではカデンツァはゴドフスキーのものにしましょう、と逆提案をしたのだった。本番は自分のピアノに限ってはさんざんだった。モーツァルトの愉悦の表現には到底至らず、ゴドフスキーの豪華絢爛たるピアニズムには遥かに及ばず、往復ビンタを食らったようだった。しかし、それでも、自分が弾いた曲には愛着がある。
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