リヒャルト・シュトラウスの「カプリッチョ」を聴く2021/08/28 21:02:08

私は歌劇が苦手だ。ただ、名曲といわれる歌劇や、大作曲家が残した過激派歌劇は、聴いておきたいと思っている。ということで、リヒャルト・シュトラウスの「カプリッチョ」を聴いてみた。

わたしはリヒャルト・シュトラウスの音楽が苦手だ。なぜかというと、ほとんどが大規模な音楽だからだ。なぜ大規模な音楽が嫌いかというと、人が多いのが嫌いだからだ。だから聴く音楽はほとんどが独奏曲か室内楽曲だ。おまけに、ヨハン・シュトラウスなどと区別するためにいちいちリヒャルトの名前をつけないといけないのが嫌いだ。以下は、リヒャルト・シュトラウスのことをたんにシュトラウスと呼ぶ。

そんな与太話はさておいて、2時間以上ある歌劇を数日かけて聴いてみた。シュトラウスの音楽は大仰で、店長転調が落ち着かず、音楽や劇に入り込むことができなかった。ある場面では眠りこけてしまったほどである。ただ、こんな場面があったのは面白かった。登場人物が、オペラの題材に何がいいかというところで、論争している。そのうちの一人が、「『ダフネ』や『ナクソス島のアリアドネ』はダメだ」というところで笑ってしまった。もちろん、『』内のタイトルの歌劇を、シュトラウスは作っているのである。

そんなわけであまり楽しめなかったこのオペラだが、序曲代わりの冒頭の弦楽六重奏はなかなかよかった。その理由は、室内楽だからだろう。