幸田浩子の歌を聴く ― 2021/03/16 23:00:00
少し前のことになるが、2021年3月6日土曜日に、幸田浩子のソプラノ・リサイタルを聴きに行った。場所は越谷市のサンシティホール(小ホール)であった。当日の曲目は次のページにある:
[幸田浩子ソプラノ・リサイタル【アンコール曲情報】:http://www.suncityhall.jp/report/post_1186.html]
補足すると、当初の予定では「中田喜直(阪田寛夫:詞) はなやぐ朝」が歌われる予定だったが、代わりに「團伊玖磨(江間章子:詞) 花の街」が歌われた。差し替えた理由は、幸田さんいわく、「春らしい曲がいいと思って」。
前半でちょっと驚いたのは、「伊藤康英(金子みすゞ:詞) このみち」の伴奏だった。点描風に置かれる和音が、フォーレの歌曲、たとえば「秘密」などの伴奏と似ていた。伊藤康英は主に吹奏楽の作品で知られる作曲家だが、このような静かな曲も書いているとは知らなかった。
後半はプッチーニの作品が歌われた。最後の《私の名はミミ》を聴きながら、合唱団に席を置いていた数十年まえのことを思い出した。合唱団のあるソプラノが内輪の発表会で歌うというので私がピアノで伴奏したのだった。つたない私の伴奏にソプラノはいろいろ的確な指示を出してくれて、私も少しだけ歌の伴奏で成長したような気がした。そんな昔を懐かしがっている私は、もう爺さんになったということなのか。
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