チェロで弾きたい曲を考える2020/01/29 23:00:00

楽器のおけいこでは、練習曲集と合わせてふつうは名曲集を併用する。名曲集は、よく名が知られた曲が多い。

さて、私はチェロの名曲集を持っていない。それでも名曲集に近いものは2巻ある。

1巻はフォーレのチェロ小品集である。私にとっては、フォーレの曲集は名曲集である。チェロ小品集には、エレジー、ロマンス、小品(蝶々)、シシリエンヌ、セレナーデの5曲が入っている。いずれもオリジナルである。弾いてみたいと思う曲ばかりだが、蝶々は音が細かいので自分には無理だろう。エレジーとシシリエンヌはみんなが弾くから私が弾くまでもない。となると、残るロマンスとセレナーデだろうか。セレナーデは一番人気がないと思うが、老年に突入したフォーレが前期の手法で書いている、私にとっては面白い曲である。

もう1集は外国の出版社である Universal Edition によるもので、ドイツ語と英語の両方で表題がある。ドイツ語はこう書かれている:

VERSCHOLLENE KLÄNGE
Alte Meisterweisen für Cello und Klavier

英語はこうなっている:

LOST MELODIES
Old Masterpieces for Cello and Piano

編者はストゥチェフスキーという人である。
作曲家にして10人、曲数にして12曲が収められている(ハイドン先生だけ3曲、あとは一人一曲)。ハイドン先生以外の作曲家は、マルチェルロ、ヘンデル、フィリドール、キーザ、ルビーノ、アルブレヒツベルガ、コレルリ、デルヴォロア、シェンク。
どうも、あまりぱっとした曲がない。私の音楽センスが悪いのだろうか。