アイヴズの「コンコード・ソナタ」を聴く ― 2025/09/11 23:59:59
アイヴズの「コンコード・ソナタ」を聴いた。アイヴズのピアノソナタ第2番は、通常「コンコード・ソナタ」と呼ばれている。
このソナタを聴いたとき、何がどうなっているのか、さっぱりわからなかった。いや、今でもさっぱりわからない。ときどき、ベートーヴェンの交響曲第5番第1楽章冒頭の動機が聞こえることだけがわかるぐらいだ。ただ、もう 30 年以上折に触れて聴いているので、たまに覚えているフレーズが聞こえると安心する。
なお、私が持っているのは第4楽章にフルートがない演奏だ。フルートがある演奏も聴いてみたい。
レーガーの『私の日記から』のごく一部を聴く ― 2025/08/25 23:14:30
レーガーの『私の日記から』のごく一部を聴いた。この『私の日記から』は題名のついた、あるいは題名のつかない、数ページからなるピアノ独奏のための小品集である。私が聴いたのは、「前奏曲」と題する嬰ヘ短調の曲と、「フーガ」と題する同じく嬰ヘ短調の曲だった。「フーガ」は「前奏曲」のすぐ後に配置されているので、両者を続けて弾くことには意味があるのかもしれない。
私はレーガーを聴くことはないので、この2曲をどうとらえてよいか、わからない。今日はこの2曲の楽譜を持っていたので弾いてみたが、前奏曲にあまりにもおかしな音の衝突があり、誤植ではないかと思った。たまたま IMSLP にこの2曲の別の版があり、比べてみたらやはり私が持っている楽譜の版が誤植であることがわかった。場所については、写真の図版で示す。
本曲は四声体で書かれている。4小節め、左手のバスの1拍めはEになっているが、このままでは右手のアルトのEis が増8度の音程となり、この不協和音は本曲にはそぐわない。そこで、左手はE ではない、他の音だろうと推測できる。事実、最初の4小節とほぼ同じ音形は本曲と41小節から44小節に現れる(図版では右のページの「A Tempo」からの4小節)4小節と44小節の音型を見比べれば、4小節のバスのE の音程は誤りで、正しくはCisであることがわかる。
ガーシュウィンの「ピアノ協奏曲ヘ調」を聴く ― 2025/08/21 19:20:47
ガーシュウィンの「ピアノ協奏曲ヘ調」を久しぶりに聴いた。私は「ラプソディー・イン・ブルー」より好きなのだが、なぜだろう。
この曲はガーシュウィンが作っていることから、ジャズ的な語法を取り入れているが、私が見たビデオでは指揮者が「私はクラシックとか、ジャズとかジャンル分けすることようなことは好きではないのです」と言っていた。まあ、ナンにせよ楽しい曲だ。
カゼッラの無窮動を聴く ― 2025/08/19 12:33:19
きのうに引き続き、今日もカゼッラである。カゼッラの「6つの練習曲 Op.70」から第6曲の「無窮動(トッカータ)」を聴いた。せわしない曲想で、美しくもなく、構造的でもないところに、ひねくれた私は好感を抱く。
カゼッラの「9つの小品」を聴く ― 2025/08/18 23:08:21
アルフレート・カゼッラ((Alfredo Casella)の「9つの小品 Op.24」を聴いた。次の9曲からなる。
- In Modo Funebre In Modo Barbaro In Modo Elegiaco In Modo Burlesco In Modo Esotico In Modo Di Nenia In Modo Di Minuetto In Modo Di Tango In Modo Rustico
7曲めの「In Modo Di Minuetto」を聴いて、なぜだかラヴェルが作ったメヌエット群を思い出した。「古風なるメヌエット」、「ソナチネ」の緩徐楽章(メヌエットの指示がある)、「クープランの墓」のメヌエット、ハイドンの名によるメヌエットなど、ラヴェルはけっこうメヌエットを書いていたのだと今更になって気づいた。ドビュッシーは、「小組曲」のメヌエットと、「ベルガマスク組曲」のメヌエットだけだと思う。フォーレは組曲「マスクとベルガマスク」のメヌエットのほかは、歌曲「月の光」の副題「メヌエット」ぐらいだろうか。楽譜は7小節めからである。
リアプノフの「レズギンカ」を聴く ― 2025/08/16 11:01:46
きのうは、オーケストラ曲の「レズギンカ」について書いた。私が「レズギンカ」で最初に思い出したのはオーケストラ曲ではなく、リアプノフ(リヤプノフ、リャプノフ)の超絶技巧練習曲のうちのひとつで、「レズギンカ」という名前があるピアノ曲である。なぜか私はこの曲の楽譜を持っていっていて、今こうやって取り上げるつもりになって探したが見つからない。困ったことである。曲はかっこいい。
ショスタコーヴィチの『24の前奏曲とフーガ』から第12番を聴く ― 2025/08/13 23:59:59
ショスタコーヴィチの『24の前奏曲とフーガ』から第12番を聴いた。前奏曲はパッサカリアである。次の12小節が低音だ。
フーガは5/4拍子で非常に弾きにくい。主題は、前奏曲でパッサカリアの主題に対して出てくる対主題である。私が好きなのは、盛り上がってから後の虚脱感があふれる(そんないいかたがあるのか)部分だ。最後はピカルディ終止となる。
ショスタコーヴィチの『24の前奏曲とフーガ』から第8番を聴く ― 2025/08/12 18:25:19
ショスタコーヴィチの『24の前奏曲とフーガ』から第8番を聴いた。前奏曲は右手と左手の対話から始まる。
これは、バッハの平均律第1巻第7番(変ホ長調) BWV 852 のプレリュードと似ている。また、同じくバッハのインベンション第1番を思い出す人も多いだろう。ここでは BWV852 のプレリュードの冒頭を譜面にする。
フーガは落ち着いた雰囲気だ。ショスタコーヴィチのものとわかる音形は出てこない。ただ、途中の捻れた転調で、ショスタコーヴィチのものと察することができるかもしれない。主題の冒頭の Gis-A-Gis-Cis の音形は前奏曲の最後に出て来る音形をそのまま受け継いでいる。
私はこの前奏曲とフーガの組み合わせが好きで練習したが、ついに自分のものとするところまではいかなかった。
ショスタコーヴィチの『24の前奏曲とフーガ』の一部を聴く ― 2025/08/11 15:41:44
ショスタコーヴィチの『24の前奏曲とフーガ』の一部を聴いた。一部というのは、第1番ハ長調、第3番ト長調、第7番イ長調である。第7番の前奏曲とフーガのそれぞれの冒頭を掲げる。
私はショスタコーヴィチという作曲家はほとんど知らなかった。大学に入って、ショスタコーヴィチに異常なほど入れ込んでいる方に出会ったが、私はショスタコーヴィチの作品は聞かずじまいで通していた。大学を卒業するまでに私が聴いたショスタコーヴィチ作品は、交響曲第5番のほかは、ピアノ協奏曲第1番、(ピアノ)五重奏曲、24の前奏曲(の一部)、24の前奏曲のフーガ(の一部)だけだったように思う。卒業してからは、ムツェンスク郡のマクベス夫人や弦楽四重奏曲(の一部)、チェロソナタなども聴くようになったが、膨大なショスタコーヴィチ作品を全部聴こうという気力はわいてこない。今年は没後50年だからショスタコーヴィチ作品は大々的に演奏されるだろうが、残念ながらついていくことができない。
それはそれとして、今日聴いたショスタコーヴィチの『24の前奏曲とフーガ』のうち、第7番イ長調は、練習して他人様の前で弾いたことがある。他にも、第4番ホ短調もやはり弾いたことがある。第4番を練習するつもりになったのは、若い人が弾いた第4番にいたく感動したことがきっかけであり、第7番を弾くことにしたのは、短くて少しショスタコーヴィチ的な諧謔がみられたからだ。だいたい、フーガの主題をすべて主和音の分散和音だけで作ってみようなどと誰が考えるだろうか。この2曲を練習するために楽譜を買ったのだが、MCA PIANO LIBRARY とあるこの楽譜の装丁は非常にお粗末で、使っているうちに背の接着剤が干からびて割れてきてしまった。ちょうどスクリャービンのソナタ集やプロコフィエフのソナタ集も同じ MCA MUSIC 社の商品で、これらもボロボロになっていて本棚に収まっている。話を戻して、ショスタコーヴィチの『24の前奏曲とフーガ』を買ったのはいつだか覚えていないが、お披露目をしたのは 1990 年の夏のことだから、それよりは前ということになる。値段は 3210 円だった。
ショスタコーヴィチの『24の前奏曲とフーガ』は、他にも練習したものがある。第8番嬰ハ短調とか、第10番嬰ト短調とか、第24番ニ短調とかである。第10番は暗譜直前まで行ったのだが力尽きた。今仮に元気があれば、第8番を練習するだろうな。
ダンディのピアノソナタが見つかる ― 2025/07/19 09:56:17
楽譜を整理している最中、ダンディ(Vincetn d'Indy)のピアノソナタ Op.63 ホ調を見つけた。私はてっきり、処分したものとばかり思っていたのが見つかるとはおかしなことだ。この楽譜を買ったとき、ダンディという作曲家は「フランス山人の歌による交響曲」を作ったこと以外、ほとんど知らなかった。買った理由はおそらく安かったからだろうと思う。当時、といっても数十年前のことがだ、1000 円以下か、せいぜい 1000 円台だったと思う。買ったはいいがほとんど練習しなかったし、どんな曲かを聴こうとすら思わなかった。それで見つかったのをきっかけに YouTube で第1楽章だけ聴いて。驚いたことに、変奏曲だった。さらに驚いたのは、変奏曲だということすら知らずに数十年間保管し続けていた私の怠慢さだった。

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