チャイコフスキーの『悲愴』を聴く ― 2025/05/30 22:19:06
録画していたビデオで、チャイコフスキーの交響曲第6番『悲愴』を聴いた。指揮は岩城宏之だった。岩城の『悲愴』といえば、まだ私がいたいけな小学生(だろうか)だったころ、何かのコマーシャルに使われたことだけは覚えている。提示部最後の(今ではバスクラリネットによって奏される)最弱音から、展開部の冒頭にはいる最強奏の切り替わりが子供心に大きく揺さぶったのだった。今、これほど心を揺さぶられる曲や演奏があるだろうか。いや、岩城の演奏がどうのこうの、というより、自分の心が摩耗してしまったのだ、と言いたかった。
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