ナポリの六度を思い出す ― 2020/04/11 23:00:00
私のこの音楽室には、ナポリの六度というカテゴリがある。しかし、このカテゴリには今まで2つの記事しかない。というのも、この曲はナポリの六度が使われている、と思ったことがほとんどないからだ。きっと、私が最近音楽を聞いていないからだけかもしれない。
さて、思い出せるナポリの六度を使った曲はないか、と頭を絞った結果、出てきたのはマイナーブルースとして有名な「イスラエル」だった。これは昔、ビル・エヴァンスのピアノで聴いてかっこいいと感激した曲だった。しかしジャズピアノは全く弾けず、もう数十年たってしまった。楽譜はわかれば載せる。
その後、楽譜を確認したところ私がナポリの六度だと思ったところはそうではなかった。私が Eb△と思った箇所が、ルートが誤っていて正しくは Em7-5だったのだ。だからナポリの六度は成立しない。かっこいいことには変わりはないが、自分の耳のだめさ加減を晒すことになった。お恥ずかしい。
かわりに思い出したのがバッハのチェンバロ協奏曲のいくつかだったが、楽譜をよく見てみると典型例というにはちょっと苦しい。そのあたりの事情はあとで本館(まりんきょ学問所)のページで説明したい。
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