化学工学を学ぶ2018/12/24 23:00:08

大学三年生のとき、化学工学の授業を受けに行った。三年生のうちに卒業実験以外の単位を取っておきたいと思い、学科指定以外の授業も貪欲に(といえばかっこいいが貧乏性だからどれかが落ちてもいいようにという保険である)でかけた。思いのほか理解できたような気がしたが、最後まで納得できなかったのが収率の概念だった。化学反応は、AとBを反応させCを作ることだが、いろいろな条件があるからCが100%できることはまずない。そこで、Cになれなかった残りのAやB、そして生じた副産物を新たなAとBを混ぜ合わせて新たな化学反応を起こす。このようなプロセスはバッチプロセスではなく連続プロセスだから、定常状態にはあるところに落ち着く。その落ち着いた状態でAやBからCができる割合を収率というのだが、その計算が机上ではできても頭ではどうも理解できなかったのだ。

半年の授業の最後で意見を求めた教官に対し、私は以上のような不満を正直に述べた。教官は困った顔をしたのを覚えている。

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