早川正昭の「日本の四季」について ChatGPT に質問してみる2025/06/23 18:33:06

梅雨とは思えないほど暑い。そういえば、日本は「四季」はなく、「五季」があるといった人がいた。夏と秋の間に梅雨があるのだ。四季で思い出すのは、かつて八重洲室内アンサンブルで演奏したことのある、早川正昭による「日本の四季」という楽曲である。これについて、前々から気になっていることがあったので ChatGPT に質問してみた。

早川正昭作曲の「日本の四季」の「夏」は、「我は海の子」「雨」「海」の旋律をあしらいながらバロック風の3楽章作品に仕立てた作品ですが、それぞれどんなバロック曲をベースにしているのか教えてください

この質問自体は、Yahoo 知恵袋の下記の質問
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14127514079
とほとんど同じであるが、それには目をつぶってほしい。得られた回答は次の通りだった。

早川正昭の「バロック風『日本の四季』〜夏」の3楽章について、どのバロック作品を下敷きにしているか、公式には公表されていませんが、演奏や分析ノートからある程度の推測ができます。


第1楽章:「我は海の子」→ フーガ展開 🎼

この楽章は「我は海の子」のメロディがフーガ様式で展開されており、ドイツ・バロックの代表格、J.S.バッハのフーガ技法を彷彿とさせます。典型的な主題の提示と対位法的展開の流れは、バッハのフーガ曲(たとえば「平均律クラヴィーア曲集」第1巻の前奏曲とフーガなど)をモデルにしていると考えられます([beelogbee.blogspot.com][1])。


第2楽章:「雨」

「雨が降ります雨が降る」のメロディをゆったりと重唱させつつ、バロックの序奏スタイルや通奏低音的和声進行が伴います。このため、こちらもバッハのコラール的アレンジか、中期バロック期の教会カンタータに見られるアリア楽章を参考にしたと思われます。特に対位法よりは和声・通奏低音の重視が顕著です。


第3楽章:「海」

「松原遠く(海)」の旋律が使われています。この楽章は快活なリズムと軽快な対位法組織が特徴で、イタリア・バロックの**ヴィヴァルディやコレルリのソナタ/協奏曲**スタイルに近いでしょう。特にアレッサンドロ・スカルラッティの序奏曲やコレルリの合奏協奏曲第4番のような、明るくエネルギッシュな楽章に通じる雰囲気があります。春楽章でコレルリ風が明言されていること(春はコレルリ第4/1番ベース)も、夏にも同様の手法が用いられている可能性を示唆します([ameblo.jp][2])。



| 楽章   | 日本の歌  | バロック的手法   | ベースとなる可能性のある作品       |
| ---- | ----- | --------- | -------------------- |
| 第1楽章 | 我は海の子 | フーガ構造     | バッハのフーガ(平均律など)       |
| 第2楽章 | 雨     | コラール/アリア風 | バッハのカンタータ・アリア楽章      |
| 第3楽章 | 海     | 合奏協奏曲風    | コレルリ/ヴィヴァルディ等の協奏曲風楽章 |

結論として、「夏」は各楽章ともバロックの代表的要素を巧みに引用しつつ、日本の唱歌をバロック様式に乗せるという創意豊かな編曲が施されています。ただし、具体的に「どのバロック作品○○番を下敷きに…」といった確定的情報は資料に見当たらず、あくまでスタイル的な類推にとどまります。どの作曲家のどの作品を強く想起させるかは、楽譜や耳で聴いて判断するのが最も確かです。

[1]: https://beelogbee.blogspot.com/2021/07/98.html?utm_source=chatgpt.com "みつばち先生の鑑賞ノート: 横浜バロック室内合奏団定期演奏会98回 〜室内楽の楽しみ"

[2]: https://ameblo.jp/william-nu/entry-12010407801.html?utm_source=chatgpt.com "コレルリ風◇バロック風日本の四季~春 | youtubeで楽しむクラシックと吹奏楽"

ふむ、けっこう突っ込んで書かれているな。ただ、せっかくの人工知能だから、もう少し「これと似ている」と言うところまで突っ込んでほしかった。

例えば第1楽章のフーガの主題について、本曲はこのような感じに聞こえる。一部は、私が持っているチェロの譜面からの類推である。

これは、バッハの平均律第1巻の第20番イ短調のフーガの主題と冒頭が似ていると思う。せっかく、「平均律クラヴィーア曲集」第1巻まで言及したのだから、曲を特定するところまで追求してほしかった。

次いで本曲の第2楽章を見よう。冒頭はこのような感じだ。

この雰囲気は、例えばヴィヴァルディの調和の霊感(調和の幻想)の第8番第2楽章と共通するものがある。

最後の第3楽章は、残念ながらわからない。コレルリの合奏協奏曲は、「クリスマス」以外ほとんど知らないからだ。ChatGPT が言っている第1番や第4番がそうなのか、確かめてから追記しよう。

結局、こうやって俺が書いたことは、ChatCPT がいうどの作曲家のどの作品を強く想起させるかは、楽譜や耳で聴いて判断するのが最も確かです。なんだな。