フォーレの楽譜がボロボロになる2024/06/12 13:35:50

よく本がボロボロになるまで読んだ、という人のことを聞く。私はボロボロになるまで読んだ本がないので、ボロボロになるまでこき使われた本のことやそこまで読んだ人のことをうらやましく思っていた。

ただ、楽譜はボロボロになることがある。たとえば、リストの楽譜でブダペスト版のを何冊か持っているが、中にはボロボロになっているのがある。それほどリストの曲を弾いたわけもなく、100 回ぐらい閉じたり開けたりしただけなのにこうなってしまうとは情けない。プロコフィエフのピアノソナタ全集も MCA ので持っているが、これも 100 回ぐらいの開け閉めで少しページが取れてしまった。ショスタコーヴィチの 24 の前奏曲とフーガもそうだ。

これらは安価な版だからそうなったのかと思ったら、なんと春秋社版のフォーレ全集の1(夜想曲集)が、ボロボロになっているのに気付いた。私は楽譜に限らずものの取り扱いが乱暴だから、ボロボロになってしまうのも仕方がないかもしれないが、それにしても春秋社版がボロボロになってしまうとは思わなかった。これより前に、春秋社版はバッハの4巻、5巻、6巻やショパンの1巻、スカルラッティの全3巻を買っていたが、ボロボロにはまだなっていない。ということは、フォーレの製本が昔に比べて粗雑になったのだろうか。それとも、私がフォーレの音楽を愛しているという証拠が形になって表れたのだろうか。それにしても「愛している」なんて、書いてしまうと恥ずかしいな。

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