ブルックナーとマーラーの違いを考える2024/04/08 22:15:36

わたしはドイツやオーストリアの音楽が苦手だ。ということになると、私は管弦楽がきけなくなってしまう。

ある方からこんなことを言われた。ブルックナーが嫌いということは、その源流のシューベルト、ベートーヴェン、モーツァルトに至るまで否定することになる。私は、ブルックナーが嫌いとその方に向っては言ってはいないけれど、ひょっとしたら何かの理由でそう思われたのかもしれない。

なぜドイツ音楽が自分で苦手とするのかはわからない。好きなものもある。ひょっとしたら、ドイツ音楽そのものではなく、ドイツ音楽が好きな方が抱いている、音楽に対する指向に私がついていけないのかもしれない。今でこそあまり言わないと思うが、ドイツ音楽に対して精神性がどうのこうのという主張があった。この精神性というのは何か、私はよくわからない。音楽なんて、楽しければそれでいいではないかといういいかげんな考えを私は抱いているから、精神性にはついていけないのだ。

そういえば、ブルックナーとマーラーの違いについては、やっと少しわかるような気がしてきた。ブルックナーは同じ旋律を何度も繰り返すしつこいタイプで、マーラーはいろいろな旋律をあちこち書き散らかすタイプだ、ということだ。それ以上の違いが私にはわからない。大きな共通点は、長い交響曲を書いたということで、この共通点などがたいしたことではない、という違いがわかるようにはまだなっていない。修行が足りないのだろうが、この違いがわかるような修行をしたいかというと、今のところはそのような気にはならない。