フォーレの舟歌第11番を考える ― 2021/11/26 23:59:59
フォーレの舟歌第11番を考える。フォーレの舟歌のなかで最も難解と考えられている(私だけがそう考えるのかもしれない)。とはいえ、舟歌なので、何か手がかりがあるかもしれない。まずは最初の4小節をみよう。
この4小節の、中声部のメロディーが、この曲の構成要素となる。しかし、メロディーの特徴は、うーん、よくわからない。このメロディーが変形されて繰り返されたのち、9小節から12小節に新しい構成要素が出てくる。
半音階の上昇からなる1小節と、ヘミオラのリズムからなる1小節がもう一つの構成要素となる。最初の中声部のメロディーと合わせてミニマルのような音楽が続く。水に漂う迷宮のようだ。
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