谷川俊太郎の死を悼む2024/11/20 23:02:59

谷川俊太郎の死を知った。私が谷川の詩を初めて読んだのはいつだろう。はっきりとは覚えていない。(谷川の詩を初めて「歌った」のは小学校4年生のときの「死んだ男の残したものは」だが、これは読んだというものではないから除外する)。ただ、谷川の詩集を買うきっかけになったのは、吉本隆明の「戦後詩史論」を読んで、谷川の詩について解説したくだりを読んでからだと思う。特に吉本が読み解く、『コカコーラ・レッスン』所収の『交合』という詩には、今までにない不思議な感覚にとらえられた。

それから谷川の詩を少しは読んできた。「谷川俊太郎詩集」「続谷川俊太郎詩集」という、大部で箱に入った思潮社の詩集を買ったが引っ越しで処分してしまった。ただ、『コカコーラ・レッスン』だけは大切に扱ってきたので引っ越しでも持ってきた。越谷で谷川俊太郎の朗読と息子の谷川賢作の音楽の会があり、会の終了後にサインの時間があったので、私は『コカコーラ・レッスン』を持っていって裏にサインをしてもらった。ちなみに、谷川俊太郎はどんなの詩を朗読したのか、あまり覚えていない。たぶん「ことばあそびうた」にある詩が入っていたのは間違いない。

これは補足だが、谷川の詩で、一部の人に注目されているのが『なんでもおまんこ』である。また自身によるライブ朗読の音源も存在する。これは越谷では披露しなかったはずである。