宮本浩次の「今、俺の行きたい場所」ツアーの大宮公演に出かける ― 2024/11/01 23:44:55
宮本浩次の「今、俺の行きたい場所」ツアーの大宮公演に出かけた。場所は大宮ソニックシティ大ホールである。身近にいる人と一緒に、近くのファミリーレストランで夕食を食べて気合を入れた。私はごはん🍚をお代わりしてスープもお代わりしてコーヒー☕もお代わりして体力と水分を蓄えた。
公演は約二時間半、濃密な時間だった。以下、簡単に感想を述べる。
宮本浩次はいつも熱い。この人の歌を聴いて、立ち居振舞いを見ると、「一所懸命」という言葉を思い出す。最近は「一生懸命」と書くことが多く、私もいつもはそう書いているのだが、宮本浩次に関しては「一所懸命」という、古風な表現のほうが似合う。もちろん、宮本が森鷗外や永井荷風などの古典を愛読している文芸ロッカーだから、ということもあるのだが、「一生」という大事だけれど妙に大げさな雰囲気がすることばよりは、今、自分がしていること、目の前で起こっているその場所で懸命になるという意味の一所懸命ということばがまさにふさわしいと私は思う。
さて、歌がどうだったかというと、もちろん気合が入っていてすばらしいのだけれど、前半は全開とまではいかなかったのではないだろうか。キーが低いのではないかと疑ってしまった歌まであった(これは私の耳の間違いに違いない。そう思ってしまってごめんなさい)。岩崎宏美「ロマンス」のカバーでは、いきなり2番から歌い始めて、大丈夫だろうかと思ったこともあり、どうも今一つ乗り切れなかった。ただ、後半は燃料弁全開の勢いになってきたように思う。「昇る太陽」を歌っているとき、サビにきて声がだんだん高くなってくるときに、大丈夫だろうかといつも心配してしまうのだが、たいていいつも大丈夫で、今回も大丈夫だった。このサビの最後では Do it! を連呼するのだけれどわたしはなぜかここを「ゴイス!」と聞いてしまう。この「ゴイス!」は「マイウー!」などと同じ作りで「スゴイ!」の転置である。
私はほとんどハイジの友達のクララのように座って聴いていたが、一部の曲のときだけ、そして宮本がメンバーを紹介するときに限り立った。一部の曲には、エレファントカシマシの「風に吹かれて」が含まれる。この曲はエレファントカシマシの中ではなぜか好きで、もちろん当人たちの歌もいいのだが、9mm Parabellum Bulletの菅原卓郎が歌うカバーがよくてますます好きになったのだった。
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