会計学の授業に驚く2022/04/25 23:59:59

最近、なんとなく放送大学の「現代の会計」を見ている。第4回は複式簿記の基礎を講義していたのだが、最後のあたりになって、先生がこんなことを言い出した。

日本では江戸時代、商人は取引の記録を
すべて大福帳という帳簿に書き込んでいました。
そして、店のまわりが火事になると、
大福帳を井戸の中に落として逃げたといいます。
火事になっても、大福帳は残るように、ということです。
そのため、大福帳は水にぬれても破れず、重ねてもくっつかず、
墨がにじまないような紙でできていないといけません。
大福帳に使われたそのような和紙が、当時から現在に至るまで、
茨城県常陸大宮市で作られています。
では現代の和紙の製造過程を見てみましょう。

ということで常陸大宮市に現場がうつり、その実況を十分程度やっていたのだった。これには驚いた。

今は記録が電子媒体になっているが、電子媒体には固有のもろさがある。昔に戻れとは言わないが、耐久性のある紙を作っていた江戸時代は大したものだと感心した。