成人式を思い出す2018/01/10 22:09:52

もう何十年も前のことになるが、自分が成人式に出たときのことを思い出した。
当時は相模原市に住んでいた。成人式の案内が来た時に「華美な服装でのお越しはお控えください」という趣旨の文面があった。実際行ってみると、男性はほとんど洋服だったが、女性は和服も洋服もあった。「華美な服装の女性もいるのだな」と思いながら会館ホールの席に座った。式が始まると、新成人の代表の何人かが舞台に現れた。そのうち、女性はみな和服だった。それを見て中年の司会者が「きれいなお召し物ですね」と感嘆していた。
私はそのことばを聞きのがさなった。結局、華美な服装は控えろといっても実際に着て来る人には華美な服装にあったことばをかけるものだということがわかった。私にとっての成人式は、成人とはことばの表と裏が使い分けられる人のことだ、ということを知った式だった。