シューマンの五重奏曲 変ホ長調Op.44 を聴く ― 2024/06/21 21:37:56
シューマンの五重奏曲変ホ長調Op.44を聴いた。一般に「ピアノ五重奏曲」と言われているが、原題はQuintett Es-Dur für 2 Violinen, Viola, Violoncello und Klavier op. 44 である。だから、「2台のヴァイオリン、ヴィオラ、チェロとピアノのための五重奏曲」というのが本当だ。ピアノだけをひいきするのはよくない。
それはさておき、この曲の第1楽章の第2主題は弦による掛け合いで始まる。これを聴いて、「ソドレミ」で始まっているのに気付いた。この曲を聴き始めて40年以上になるが、今更気づいたのはおかしい。そして調べてみると、どうもこの第2主題は弦による開始の前に、ピアノで奏される箇所を起点とするらしい(楽譜に掲げた最初)。この和音はギターのコードネームでいうとF9で属和音だし、右手もソドレミではない。ただ、私の感覚からいうと、第2主題はヴィオラから始まり、チェロのそれを追いかける箇所なのだ。うーん。
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