「ザ・カセットテープ・ミュージック」の第92回「この曲聴くとお酒飲みたくなっちゃうよね」」を聴く2021/07/12 21:48:56

前回書いた、ザ・カセットテープ・ミュージックの「ア・テンション・プリーズ」は再放送だった。今回は新作の「この曲聴くとお酒飲みたくなっちゃうよね」」を聴いた。聴いたことがある曲も、聴いたことがない曲もあったが、一際印象に残ったのが、柳ジョージ&レイニーウッドの「酔って候」だった。高校の級友に、めちゃくちゃ柳ジョージ&レイニーウッドを愛している奴がいた。このXくんのことを思い出したら、急に時間が昔に巻き戻った。

高校3年生のとき、大山(おおやま)登山という行事があった。神奈川県の丹沢山系の端にある、この大山を学年全体で登って降りる、という訓練である。おそらく、梅雨が明けた初夏のころだったのではないかと思う。なんとか頂上に達し、いざ降りようとしたとき「どれだけ速く降りられるか競争だ!」と誰かが言いだして、同じクラスの男子の何名かが俺だ俺だと言い出していきなり走り始めた。私は体力に自信がなかったが当時から周りの圧力に弱い性分ゆえ、巻き込まれて私も走り出した。息を切らしながらなんとかふもとにたどり着くと、級友たちが何人かすでに降りていた。疲れた、ということになって駅へ向かいながら一緒に歩いていた。その中にXくんがいた。

そのXくんが歩いていた級友に向かって提案した。「帰り、俺の家で飲まないか。親が留守なんだ」級友は前向きであった。私は未成年であったのでためらったが、考えてみれば級友もみな未成年である。大丈夫だろうか。結局、周りの圧力に弱い性分ゆえ、巻き込まれて私も一緒にXくんの家に向かった。全部で5,6人だったと思う。

私たちは歩いて伊勢原駅に着き、そこから小田急線でXくんの家の最寄り駅に行き、そこから十数分歩いてXくんの家についた。どんな酒を飲んだかは覚えていない。おそらく、醸造酒ではなく、蒸留酒だったと思う。ウイスキーの水割りあたりだろうか。つまみがどうだったかも覚えていない。とにかく、楽しかったことだけは覚えている。最後に「親にばれないように、酔いを醒ますために、水をたくさん飲んでいけ」とXくんに言われたことはよく覚えている。

Xくんの入れ知恵のおかげか、私の両親にはばれずにすんだ。また、学校でばれたという話も聞かなかった。このときからなんとなく、この5,6人とは不思議な連帯感ができた。

とはいいながら、Xくん以外の級友が誰と誰だったか、今となっては覚えていない。それどころか、級友の誰とも私は疎遠にしている。でも、疎遠であることは私自身が選んだことだ。

Xくんが柳ジョージ&レイニーウッドを熱く語っていたことが、たまたま酒と酔いの話が出たことで思い出したのだった。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://marinkyo.asablo.jp/blog/2021/07/12/9397558/tb