メシアンの世の終わりのための四重奏曲を聴く2021/07/26 23:00:00

この日は、メシアンの「世の終わりのための四重奏曲」を聴いた。名前は有名だが聞いたことのない曲というのがあって、これもその一つだったが、たまたま録画していた音源にあった。

私はメシアンの音楽が好きでも嫌いでもない。よくわからない、というのが正直なところだ。

何がわからないかというと、まず、鳥の鳴き声を模す音楽が非常に多いが、それがわからない。なんでも、フランスの鳥というのは日本の鳥とは違い、下種に近いほどうるさく泣くのだそうで、それがメシアンの鳥たるゆえんなのだろう。日本の鳥はそれほどうるさくなく、そして私は日本の鳥の鳴き声しか聞かないので、メシアンの描写する鳥は鳥には聞こえない。

もう一つ、キリストのなんとかとか、精霊のなんとかという標題もよくあるが、これもよくわからない。神の実在を信じていないから、これもどうしようもない。無神論者であってもメシアンの音楽が好きになっていいのだろうが、よくないような気もする。

もっとも、私が聴いたメシアンの曲は、ピアノ曲「嬰児イエスにささげる20のまなざし」(だっただろうか)のごく一部と、トゥランガリラ交響曲のごく一部だけだから、メシアンのことは知らないといっていい。もっとたくさん聴けば新たな発見があるかもしれない。