三浦弘&ハニーシックスの「よせばいいのに 」を聴く2021/06/01 21:49:41

もう少しムード歌謡を続ける。ロス・インディオスの「コモエスタ赤坂」の続きとして、三浦弘&ハニーシックスによる「よせばいいのに 」を聴いた。

「よせばいいのに」は敏いとうとハッピー&ブルーも歌っていて、実際はこちらの方が有名だろう。三浦弘&ハニーシックスの歌唱はわりあいあっさりしていて、私はこちらのほうがこのみだ。

中高年の受難を将棋棋士に見る2021/06/02 21:30:27

NHK の将棋番組で松尾歩八段と伊藤匠四段の対戦を見るに続いて、将棋の話題である。

最近日曜日は欠かさずNHK将棋トーナメントを見ている。私の感想では、このところの1回戦の対決は、計画していたかのように中高年-ベテラン対若手になっている。今まで放映された対局は次のとおりである。左がベテラン、右が若手である。ベテランどうしまたは若手どうしの場合はカッコをつけた。

1. 日浦市郎 池永天志
2. 松尾歩  伊藤匠
(宮本広志 出口若武)
3. 野月浩貴 佐々木大地
4. 横山泰明 青嶋未来
(八代弥 西山朋佳)
5. 久保利明 服部慎一郎
6. 木村一基 斎藤明日斗
7. 飯島栄治 大橋貴洸

このなかで、横山泰明七段をベテランとしたが、ちょっと早まったかもしれない。それはともかく、この7局中でベテランが勝ったのは1, 2, 7 の3局である。あれ、3局も勝っているのか、と思ったほどだ。1.の日浦・池永戦は、中盤の仕掛けて日浦が優位にたったが終盤でもたつき、池永の猛追をかろうじてかわした一局だった。2. は松尾の完勝といっていいだろう。7. は大橋が中盤以降終始押していたが、大橋の見落としで飯島が体を入れ替え勝利をもぎ取ったものだった。

ではベテランが落とした4局はどうだっただろう。3. は野月がうまく仕掛けたが佐々木が決め手を与えず、野月の緩手に乗じて佐々木が勝ちを収めた。4. は横山が巧妙に攻めたかに見えたが青嶋は玉の広さをうまく使って横山の攻めを遅らせ、逆に穴熊玉を一気に仕留めた。5.は服部が久保の捌きを許さぬ鋭い攻めで余裕のある一手勝ちとなった。6.は斎藤が後手番にもかかわらず自玉に近い歩を突いて攻めを開始し、受けの達人である木村の粘りを振り切った。

個々の将棋の評は以上である。全体を見ると、若手は勝つべくして勝っているのに対し、ベテランは若手のミスに乗じて辛うじて勝ったという印象が強い。本当はそうでもないのだろうが、共にタイトルを取ったことがある久保と木村の負け方が今でも残っているからなのだろう。

将棋は体力よりは知力を使うゲームだ。それでも、ベテランより若手が強いということは、なんとプロの将棋は残酷なゲームなのだろう。 そういえば、最近ある若手の将棋プロが言うには、ベテランとは25歳以上のことだそうだ。

私が若かったころを思い出した。ある同僚は、本社でたくさんいる副部長を一掃すればいいと叫んだ。別の同僚は、会社のお偉いさんより自分のほうが絶対成果を出しているのだからもっと給料をもらっていいはずだと息巻いていた。私は黙っていたが、それは自分がそれほど成果を出しているとは思っていなかったからだ。

自分が中高年になった今はどうか。中高年みんなが不当に給料を高くもらっているとは思わない。ただ、不当に高い給料をもらっている中高年は、確実にいるとは思う。当たり前か。

こんなことを書くと気がめいってくる。私は、将棋が弱いし、おまけに中高年だ。それでも、きっと生きる意味があるだろうと信じて、明日を迎えることにする。

城卓矢の「骨まで愛して」を思い出す2021/06/03 20:14:44

ムード歌謡の続きである。前回は三浦弘&ハニーシックスの「よせばいいのに 」を聴くを取り上げた。このままコーラスグループを取り上げてもいいのだが、今回からはソロ歌手を取り上げる。

今回は城卓矢の「骨まで愛して」である。私はこの歌を当人の歌唱で聴いた覚えはないが、身近な人が「〽骨までー 骨までー 骨まで愛して ほしいのよ」と歌っていた覚えがある。それにしても、すごい歌詞だ。

東京オリンピック・パラリンピックを考える2021/06/04 19:22:12

私がここで書くことは、東京オリンピック・パラリンピック 2020 は中止すべきだ、ということだ。以下長文でしかも関係ないことを延々と描いているので、不愉快な方はここから去ることを勧める。

今でもノンポリ学生ということばがあるのだろうか。私もノンポリだ。政治にはかかわりたくないと思っている。少なくとも、積極的にはかかわりたくない。思想とか、党派とか、宗派とか、そういうのは御免被る。とはいえ、とりあえず社会があって、その社会の中で人間として暮らしている以上、政治とは無関係ではいられない。そんなわけで、消極的には政治に関わるしかない、と腹を括っている。たとえば、国政選挙や、地方自治体の選挙には、欠かさず投票している。これはブログでも書いたと思うが、投票権がもったいないからだ。あらずもがなのことを付け加えれば、特定の組織から特定の立候補者に入れるような誘いがあったときでも、そのような立候補者に票を投じたことは一切ない。

一度、勤務先で、勤務先のある組織から特定の候補者に入れるような働きかけがあったが、私はその候補者に投票することはなかった。入れなかった理由は単純で、その候補者を応援するために日章旗に寄せ書きするよう組織から促されたからだ。 私は当時、国旗を汚すような行為は犯罪だと思っていたので、犯罪に加担する行為を促す候補者を信用することはできなかったのだ。ちなみに、国旗及び国歌に関する法律が成立するはるか前のことである。寄せ書き事件のとき、私は日本国の国旗が日章旗だと恥ずかしながら思い込んでいたし、国旗を損壊することの罪は外国旗のみにのみ、しかも侮辱の目的をもってという条件つきで適用されるということを知らなかった。

ノンポリということで長い問わず語りをしてしまった。それはともかく、最近考えていることは、東京オリンピック・パラリンピックの開催についてである。私は、オリンピックの開催については、関心がなかった。2年前だろうか、職場の同僚から「東京オリンピックで何か見に行きたいと思いますか」と聞かれたとき、「興味がないから行きたいとも思わない」と答えることはさすがにはばかられた。私だって空気を読む。だから「そうですねえ、ほとんど人気がない競技だったら見に行きたいですね。すいているから」と答えた。もっとも、この答でも、質問者の気を削ぐには十分すぎたかもしれない。その後の話題は途切れた。

相変わらずどうでもいいことを書いている。東京オリンピック・パラリンピック 2020 (以下五輪)についてどう考えるか、ということである。テレビで菅首相が、五輪開催は「安全・安心」うんぬんということを繰り返している。では官邸はどう考えているのだろうか。調べてみた。

https://www.kantei.go.jp/jp/headline/tokushu/shisaku.html

2021年6月4日現在、次のように書かれている。

東京オリンピック・パラリンピックなど注目施策
我が国の将来の絵姿を具体的に示しながら、
スピード感を持って実現していきます。
東京オリンピック・パラリンピック競技大会
夏の東京オリンピック・パラリンピックは、
人類が新型コロナウイルスに打ち勝った証として、
また、東日本大震災からの復興を
世界に発信する機会としたいと思います。
感染対策を万全なものとし、
世界中に希望と勇気をお届けできる大会を
実現するとの決意の下、
準備を進めていきます。(首相官邸HP)

http://www.kantei.go.jp/jp/singi/tokyo2020_suishin_honbu/index.html

緊急事態宣言が現にいま出されているにもかかわらず、人類が打ち勝った証はどう示すのだろうか。感染対策を万全なものとし、とあるが、現に感染者が日本で出続けている。世界中に希望と勇気、とあるけれど、希望だけで感染者を抑えることはできず、勇気は無謀とは違う。いや、決意さえしてればいいのか、と妙な読み方をしてしまうではないか。

甘いものが食いたくなる2021/06/05 23:00:00

家では甘いものをけっこう食べているのに、外に出ると甘いものを無性に食いたくなる時がある。今日の晩飯は回転寿司で、例によって一番安い皿ばかり選んで食べた。なのに、回っているデザートを何度も取りたくなってしまった。私がかろうじて衝動を抑えられたのは、そのデザートの皿が一番安い皿ではなかったからだ。

布施明の「そっとおやすみ」を聴く2021/06/06 15:49:29

ムード歌謡の続きである。前回は城卓矢の「骨まで愛して」を取り上げた。今回はソロ歌手の続きで、布施明の「そっとおやすみ」を取り上げる。

布施明は、ムード歌謡の歌手ではないが、どこぞの会社が出しているムード歌謡全集の中に、この「そっとおやすみ」があったので、ここに書こうと思っていた。確かにこれは、ムード歌謡だ。

水原弘の「君こそわが命」を聴く2021/06/07 20:25:05

ムード歌謡の続きである。布施明「そっとおやすみ」の次は、、水原弘の「君こそわが命」だ。ヒットしたときは私は生まれてはいたが、物覚えがついたかつかないかぐらいだ。だから、テレビやラジオでヒットしたときは聴いていないはずだ。しかし、なぜだか聞いた覚えがある。昔のことだから、よくわからない。それにしても、「君こそわが命」なんと、よく歌ったものだと思う。

青江三奈の「伊勢佐木町ブルース」を聴く2021/06/08 19:41:35

ムード歌謡の続きである。水原弘の「君こそわが命」の次は、青江三奈の「伊勢佐木町ブルース」である。

この曲がヒットしたのは私が小さい時だったが、テレビから聞こえてくる青江の曲を聴いていたような覚えがある。さらにとんでもないことに、この曲が気に入ったあまり耳コピーをしようとして、チラシの裏に五線を書いて音程とリズムを書き写した覚えがある。結局そんなことはできなくて、どこかの本でこの曲の楽譜を見たら、調号にフラット(♭)がたくさんあったのにびっくりした。そしてこのフラットの記号が、この曲Bメロ「〽花散る夜を 惜しむよに 伊勢佐木あたりに 灯(あかり)がともる」の「あかり」に見えた。

以上の思い出は小さい時のことだからウソに決まっているのだが、自分を美化したいあまり、デッチ上げでもこんなことがあったことにしたいのだ。情けないことにデッチ上げしても美化したい思い出が青江三奈の伊勢佐木町ブルースにかかわることというのが、なんとまあスケールの小さいことよ。

ブルースといえば、淡谷のり子が「ブルースの女王」と言われることに異論はないと思われる。ではなぜ、淡谷のり子の歌は「ムード歌謡」ではないのだろうか。淡谷のり子はムード歌謡などという器には入らないということだろうか。

下の楽譜は、フラットの大盤振る舞いの結果、変イ短調という珍しい調性となった。原調は、この曲の歌碑によればイ短調なので、この譜面は半音下となる。

中条きよしの「うそ」を聴く2021/06/09 19:54:37

ムード歌謡の続きである。青江三奈の「伊勢佐木町ブルース」の次は、中条きよしの「うそ」である。

誰が言ったか知らないが、ガウンにブランデーグラスの似合う大人第一位が中条きよしなのだそうな。雰囲気という点では申し分ない。この「うそ」のような歌詞には全く縁のない俺だが、私の脳内でできあがっているムードはまさに、「うそ」の世界だ。

ドッツァウアー113 の練習曲から No.57 を練習する2021/06/10 19:22:46

ドッツァウアー113 の練習曲から No.57

久しぶりにチェロの練習の分野について記事を書く。前回はドッツァウアー113 の練習曲から No.56について書いた。今回はドッツァウアー113 の練習曲から No.57 を練習した結果である。このあたりになるとどの曲もヨレヨレ、ヘロヘロ、グデングデンなど、連想ゲームのワンワンコーナーみたいなことばしか出なくなる。

もっとも、この No.57 はそんな過酷な練習曲群の中ではオアシスのような曲で、音程とボーイングをしっかりしていれば一息つけるのだった。とはいえ、ヘ短調の曲だから音程は取りにくく、実際先生から、 A 線の Fes の音(上の画像で上から3段目の sf の箇所)の音程がおかしいといわれた。Fes = E だから通常では取りやすい音のはずなのだが、フラットが続いているとどうしても音程がおかしくなりがちだ。