券売機を殴っているオヤジを見る2026/04/01 23:02:41

少し前のことになるが、ある駅で見たひどいオヤジの話をする。身近にいる人と私が、ある駅の券売機で交通系ICカードをチャージしていた。すると近くのあいた券売機にオヤジが現れ、金を入れたのち券売機を拳で殴っていた。券売機は切符を買うものであって、サンドバッグではないことはオヤジはわかっていると思う。しかし、券売機はサンドバッグよろしく殴られたままになっていた。それというのも券を発行しなかったからだ。

オヤジは何度も券売機を殴るが、券売機は頑なに券を発行しない。ついにオヤジは観念したのか、拳を面倒くさそうに開き、しかし相変わらず強く券売機を突いた。つまり、金額を表示したボタンを押した。券売機は観念したか、ついに切符を発行した。しかし、オヤジは切符を券売機の受け皿から取ろうとして再度拳を握っていた。拳を握っていたら当然切符は取れない。そんな光景を私たちは自分たちのカードのチャージが完了するまで、オヤジの様子をハラハラしながら見ていた。いつ、自分に相手の拳が向かって来たらどうしようかと思っていたのだ。

私たちのチャージが完了する前にオヤジは切符を手にとり、改札口へと向って行った。オヤジの行くえが気になり、私は改札口を見たが、そのときにはオヤジの姿は消えていた。事件に巻き込まれなくて済んだことに感謝した。

国旗損壊罪について考える2026/04/02 20:13:02

国旗損壊罪法案が議論されているようだ。この議論を聞いて、私はおよそ40年まえのことを思い出した。

私は社会人になって数年目だった。あるとき、勤務先所在地の市議選があり、勤務先の会社だか労組だかが推薦する人物が立候補した。その人物の要請で、日の丸の旗に名前を書いてくれと言われた。私のいた部だか課だかの全員は自身の名前を書いたと思うが、私は書かなかった。書かないの、と同僚のAさんに言われ、「あれ、名前って、誰の名前を書いたらいいのかな。ああ、そうか、○○△△(立候補者の名前)って書けばいいのか」といって茶化してしまった。別の同僚のBさんから同じように聞かれたので「ああ、俺が読んだ昔の百科事典で、国旗をみだりに汚したら犯罪になるって書いてあったから、俺は法律に触れるようなことはしない」と言い張った。本当に百科事典にそう書いてあったかどうかは覚えていないが、なんとなくそんなような気がした。俺が見たのは、外国国章損壊罪のことだったのかもしれない。

ショスタコーヴィチの五重奏曲を聴く2026/04/03 23:13:06

ショスタコーヴィチのピアノ五重奏曲ト短調 Op.57 を久々に全曲聴いた。最初に聴いたのはおよそ40年前のことだろうか。私が会社に入って間もないころで、慣れない生活にずっと落ち込んでいた。寮に帰ると同僚と酒を飲んで気を紛らわすほかは音楽ばかり聴いていた。そのころ聴いていたのは、フォーレとスカルラッティを除けば、モーツァルトの弦楽五重奏曲(特にハ長調とト短調)だったり、このショスタコーヴィチのピアノ五重奏曲だったりした。たぶんレコードは、石丸電気に行ってメロディアからの外国版を手に入れたのだと思う。演奏はおそらく、リューボフ(リューバ)・エドリーナとボロディン弦楽四重奏団だったと思う。他の演奏と比べると無機質に思えるが、その無機質さが私にはぴったり来た。だいたい、他の演奏を知らなかったということもある。譜面は第1楽章の、弦が入ってくるあたりだ。最初のメロディーはチェロによって奏でられるとは、このたび別の演奏を聴いて、そしてスコアと照らし合わせて初めて知った。スコアを手に入れたのはレコードを聴き始めて間もないころだったのに、俺は今までスコアで何を見ていたのだろう。

「積木の部屋」を思い出す2026/04/04 11:05:59

きのう、ボタン付けをした。私が着ているシャツのボタンが割れた状態になって1年以上経っていて、さすがにこのままではみっともないので重い腰を上げて裁縫をすることにした。裁縫は小学校のころの家庭科の時間で習っただけで、今も覚えているか不安で、実際仕上がりはとんでもなかったがとりあえずボタンを付け替えるという目的は達した。

そこで思い出したのが布施明の歌う「積木の部屋」だった。「〽君に出来ることはボタン付けとそうじ・・・」と歌う一節だ。後で元気があれば譜面にしよう。

ベッツィ&クリスの「白い色は恋人の色」を聴く2026/04/05 23:55:55

ベッツィ&クリスの「白い色は恋人の色」を聴いた。歳を取ると、昔のものにすぐに反応して「懐かしい」といってしまう。そういう、恥ずかしい行為だと思って大目に見てほしい。


散り際の桜を愛でる2026/04/06 23:59:59

この日はめったに散歩しないような場所を巡って、散り際の桜を愛でて、ついでに写真を撮ってきた。桜の木は花が咲く前と花が咲いた後の正味1か月ぐらいしか注目されないのが可哀相になることがある。時間があれば1枚ぐらいは写真を載せたい。

シューマンの交響曲第3番「ライン」を聴く2026/04/07 23:14:09

シューマンの交響曲第3番「ライン」を聴いた。シューマンの交響曲を聴く趣味は私にはないが、まだ二十歳前のときは何回か聴いていたのだった。久しぶりに全曲を一通り聴き通して感じたことは、忘れたころにもう一度聴くのがいいかもしれない、ということだった。

ショパンの夜想曲ロ長調 Op.62-1 を聴く2026/04/08 23:44:49

私の知り合いの某氏が、ショパンの夜想曲(ノクターン)ロ長調 Op.62-1 を弾いているのを YouTube で聴いて驚いた。某氏は切れ味鋭いヴィルトオーゾ的な曲を好んでいるだろうから、このような曲を弾くことはないだろうと思い込んでいたのだった。実際に聴いてみるとなかなかすばらしい演奏であった。

私は、ショパンのこの夜想曲を、ショパンの曲の中で好んで聴いている。自分でもかつては弾いていたが、引越しでショパンの夜想曲集を処分してしまってそれからは弾いていない。でも、某氏の演奏を聴いていて、自分でも再度練習してみようと一瞬だけ思った。

ねずみ色という表現を考える2026/04/09 22:27:24

最近ある人から聞いた話を少し改変して紹介する。私に語ったその人が老人福祉施設へ行ったところ、高齢の婦人が色鉛筆を使って塗り絵をしていて、傍らに施設の若い職員がついていた。すると婦人が色鉛筆の束をしばし見て、「ねずみ色の色鉛筆はどこ?」と職員に尋ねた。すると職員は「ねずみ色?」とあっけに取られた様子になり、しばらく言葉を発しなかった。この二人のやりとりを見るに見かねたその人は、つい大声で職員に向って「グレー」と叫んでしまった。職員はやっと色がわかってねずみ色の色鉛筆を探して婦人に渡したという。

今の若い人には「ねずみ色」ということばが通用しないのだろうか。「灰色」ということばなら通用したのだろうか。いろいろ考えさせられた。そういえば、世界中で一番有名なミッキーマウスは何色だったろう、と思い出そうとしたがどうしても思い出せなかった。インターネットで見てみると、服を脱いでいるとき、上は黒色だった。

関連した話を思い出した(細部はあやふやで史実とは異なっている可能性が大である)。第二次世界大戦でフィリピンを占領した日本軍であったが、フィリピンの戦いで日本軍は敗れた。しかし、日本降伏後も現地の島に残った日本軍の兵士がいた。その日本兵が現地の島に住んでいることがのちにわかったことから、(おそらくは日本国政府が)その日本兵に対して投降を呼びかけることにした。おそらくは日本兵が隠れていると思われるジャングルに向って、次のように拡声器で呼びかけという。「ただいまからオレンジ色のもの(車?衣服を着た人?)を見かけたら、安心して投降してきてください。」これを聞いて、その日本兵は投降しないと決めたという。なぜなら、オレンジという、敵国語を使う相手は信用ならず、きっと傀儡政権に違いないと信じ込んだからだ、というものだ。

そう、このとき「みかん色」とか「だいだい色」といえばよかったのだが、このように呼びかけたときにはすでに、オレンジ色という呼び名が多数だったのかもしれない。

ワーグナーの「ブリュンヒルデの自己犠牲」を聴く2026/04/10 23:33:10

ワーグナーの「ブリュンヒルデの自己犠牲」を聴いた。感想は後程記す。