ドビュッシーの前奏曲第1巻第5番を聴く ― 2022/10/19 22:56:58
ドビュッシーには前奏曲第1巻と第2巻という、ともに12曲からなる曲集がある。ドビュッシーのピアノ音楽として最も重要なものだといわれているが、私はそれほど好きではなかった。というのも、ドビュッシーのこの前奏曲集ではほとんどすべての曲でテンポがさまざまに揺れ動いているからだ。ドビュッシーの和声は好きなのだが、テンポの忙しない揺れが苦手でついてこの前奏曲集はあまり聴いていなかった。おまけに、何回かの引越しでレコードも楽譜も散逸してしまい、前奏曲集となじむ機会を失ってしまったのだ。今日久しぶりになぜか、ドビュッシーの前奏曲集第1巻第5番を聴いて、こんな曲だったかと新鮮な気分がした。歳をとったせいか、テンポの揺れ動きにもさほど苛立ちを覚えなくなった。なお、前奏曲集にはすべて標題が曲の末尾に記されている。この曲ももちろんそうなのだが、「題名はあくまで付加物であって、必要以上に標題音楽として捉え過ぎないよう意図されていることを示している。」ので、私もあえてこの曲の標題を書かない。
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